洒落怖超まとめ

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幽霊の真似

   

360 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/17 23:56 ID:FL9VTqfg
反対者無しの様なので書かせて頂きます。

俺が工房の時の話。

まず登場人物の紹介。
俺:文中ではAと呼ばれる。
R:俺の友達。
俺のおじさん:Rの親父さんとは知り合い。
タクシーの運転手:お金をもらって人を目的地まで乗せていく事を生業としている人

361 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/17 23:57 ID:FL9VTqfg
高校生にもかかわらず、悪友たちと焼鳥屋で飲んだ夜のことだった。
俺とRは家も近所だったから、原チャリに2ケツで町の焼鳥屋まで行ってた。
町から俺らの家に帰る時は、さすがに2ケツでしかも飲酒運転じゃヤバかろうと、
裏道を通って帰る事にした。
でも、その道の途中には火葬場があるんだ。
火葬場があるような場所だから、周りは民家も無い。
しかも田舎だから街灯もほとんど無い。
通る車もまばら。

362 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/17 23:58 ID:FL9VTqfg
そんな道をノロノロ走ってたら、その火葬場が見えてきた。
その時、俺はある話を思い出したんだ。
地元で最近結構よく聞く噂話を。

俺:「そう言えば、最近この先のカーブで、工業高校のヤツがバイクで事故って死んだよね」
R:「そうそう。ちょうどこの辺じゃない?」
俺:「そいつの幽霊が出るって話知ってる?」
R:「知ってる!血だらけで目玉を探してるって話だろ?」
俺:「そうそう!」

すると、急にそいつがスクーターを止めた。

俺:「うわっ!何何?どうしたの?」
R:「ねえ。今度車がここを通る時、幽霊の真似をしない?」
俺:「お。いいねぇ。益々噂が広まるかも」

酔いも手伝ったのだろう。今考えるとバカみたいな行為だ。
路肩にスクーターを隠すように止め、俺たちは車が来るのを待った。

363 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/17 23:59 ID:FL9VTqfg
しばらく待つと、俺たちが今さっき通り過ぎた火葬場の方向から、車が一台近づいて
来るのが見えた。
「来た!」
頃合を見計らって、俺たちは道路の端に出た。
そして道路に四つん這いになって、二人して何かを探す振りをした。
近づいてくる車のヘッドライトが俺たちを照らす。
明らかに車が挙動がおかしくなる。
まるで反対車線のガードレールを擦るかのように大げさに俺たちを避け、急にスピードを
上げて、逃げるように走り去っていくタクシー。
「うぉ!今の絶対ビビってたよね?」
「あー、面白かった」
そして俺たちは、何も無かったように家路についた。

365 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/18 00:01 ID:mY2++MhG
何日かして、叔父さんが家に遊びに来た。
叔父さんは俺の顔を見るなり
「A!お前、この前Rと幽霊の真似をしたろ?」
「え?なんで叔父さん知ってんの?」
「その時タクシーが通ったろ?」
「うん」

「そのタクシーの運転手、その後心臓発作で死んだぞ」

367 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/18 00:02 ID:mY2++MhG
おじさんの話が本当かどうかは分からないが、俺とRはしばらくの間、
警察に捕まるんじゃないかとマジでびびってた。

368 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/18 00:02 ID:KCepOby7
いやいやいや、叔父さんはなんでそんな事知ってんだ?

369 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/18 00:04 ID:61dPfcqG
むしろ、叔父さんが怖い!!

370 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/18 00:04 ID:l3EDeJSg
タクシーの運ちゃんがバイクのナンバーを覚えてたとか?

371 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/18 00:04 ID:mY2++MhG
俺の叔父さん(もう亡くなったけど)、実は裏の社会の人だったんだよ。
だから、裏情報かな?

372 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・  04/05/18 00:05 ID:ZO/5Kv7U
裏の社会の人ってなんだよ

373 名前: マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o 04/05/18 00:07 ID:mY2++MhG
あまり大きな声じゃ言えない。

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