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幽霊の証明

   

50 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/09/07 00:04
一人暮らしを始めて3年目、名古屋から本社に
研修に来ていた子と仲良くなりました 。
んと言います。お互いパソコンが好きで意気投合。
研修を終えて名古屋に帰った後も電話や手紙で
交際していました。
その夏、名古屋体育館でパソケットがあるので遊びに
来ないかと彼女に誘われ、私は 彼女の家に
遊びに行きました。
団に入って彼女のお姉さんも交えて雑談に花を咲かせ、
例に漏れず怪談話に突入した時、
後でも意識って あるのかしら。
幽霊ってそういうものだよね。
この中で誰かが死んだら、それを証明 するようにしよう」
出したのです。
その時はきっつい冗談だなぁと3人で笑い転げていました。
その翌月、F美のお姉さんから速達が届き、中には地方新聞
のコピーと、彼女がバイ クの事故で亡くなったことを告げる手紙が。・・・
年の近い友人が亡くなったのは、初めての経験でした。
会社の許可を得て彼女のお葬 式に出、家に帰ったのは翌日でした。
妙に気怠い気分でその日は8時頃に布団に潜り込みました。
眠っていたと言うより、うとうとしてたんだと思います。
不意に、その時まではすっかり忘れていた彼女の言葉、
あの
「この中で誰かが死んだら、それを証明するように しよう」
と言う言葉を思い出したのです。あんなこと言って
笑っていたくせに。泣き たくなりました。
その時、足の方がスーっと涼しくなったと思ったら、
コチョコチョコチョ…!足の裏を誰かがくすぐった!
確かに人の指先の感触が足の裏に! ゲっと思って
布団 をはいで起きあがっても誰もいません。
ただ、何処かで、遠い何処かで微かに笑う声 が聞こえた気がします。
怖い、とは思いませんでした。ブラックユーモアが
好きだった彼女の、最後のブラックユーモアだったのでしょうか?
そうであったと信じたいです。

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