ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 28 > 御札 2016/04/19 896 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/25 01:26 引越しを翌日に控え、俺は一人部屋の片づけをしていた。 押入れの戸袋にしまい込んだままになっている箱を取り出し、 それを脇に押しやると、お札が貼ってあるのを発見した。 この部屋に越してから四年、全然気づかなかった。 上半身を戸袋の中に突っ込んだまま、苦しい体勢で箱を移動 していたが、その姿勢のまま、俺はお札を剥がしてみた。 なぜそんな事をしたか自分でも良く分からないが、まあ明日 の朝には部屋を出る身、たいして深い考えはなかったと思う。 お札の跡には何かがセロテープで貼り付けてあった。 俺は少し体を乗り出して、それが何か確認しようとした。 897 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/25 01:27 そこには髪の毛の束が貼ってあった。 げっ、と思った瞬間だった。 いきなり足首を誰かに掴まれた。 部屋には俺一人のはず。 頭はパニックで真っ白。 声も出なかった。 俺は引きずり落とされるようにして、畳の床に落ちた。 ほんとに一瞬のことで、何が何だか分からなかったが、 部屋には誰もいなかった。 俺はそこで初めて恐怖のあまり声を上げた。 そして、転がるようにして部屋を出た。 結局、翌朝までファミレスに避難した。 B! LINEへ送る - Part 28, 洒落怖