洒落怖超まとめ

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怖い女の人

   

555サカナ2022/02/06(日) 18:08:26.49ID:IV6jC7FQ0?2BP(0)

ありがとうございます。では話しますね。これは私が学生時代の話です。
私には二つ上の兄がいます。幼少期、兄が家の階段の前で泣いていたので、母親が話を聞くと「上に怖い女の人がいる!!」と兄は泣きながら話しました。僕と母親が階段を見ても何もいません。
母親は「きっと見間違いよ。ほら、おやつの時間だから行きましょう?」といい、その後は何事もありませんでした。これは前置きとして聞いていただければ幸いです

556サカナ2022/02/06(日) 18:44:30.59ID:IV6jC7FQ0
そして時が立ち、私が中学3年生の時でした。その日は習い事と受験勉強で疲れ、次の日は休みでしたが直ぐに布団に入りました。ふと目を開けると、私は和室に一人座っていました。少々困惑していると、目の前の襖が徐々に開き、そこから青白い肌の、女の人が出てきました。流石に恐怖を感じ、逃げようと思いましたが、体を動かすことが出来ませんでした。女は「んーーー」とうめき声を上げながらこちらにゆっくりと近づいてきました。長い髪で顔が隠れた女は、床を這うように近づいてきました。私はギュッと目を瞑り「来るな…来るな…」と心の中で連呼していました。
ハっと目が覚めると自分の部屋でした。まだ真っ暗で、深夜であることがわかりました。夢か…と思いトイレに行こうとしますが、体が動きません。その時初めて金縛りにあいました。そしていつの間にか寝ていたみたいで、朝の7時でした。全身が汗でびしゃびしゃでした。

558サカナ2022/02/06(日) 20:29:40.04ID:IV6jC7FQ0
 その一週間後、塾が終わり、家に帰って布団に入りました。
…目を開けると、そこはあの和室。前の夢と同じ状況でした。ですが、あの髪が長い不気味な女は私の目の前まで迫っていました。心臓の音がハッキリと聞こえていました。女はうめき声ではなく、何かぼそぼそと呟いていました。僕は「来るな」と心の中で唱えていましたが、そんなことは叶わず、とうとう女が、僕の足を掴みました。服の上からというのも関わらず、凄く冷たかったのを覚えています。そしてゆっくりと足を掴んだ後、僕の両肩を掴み、段々と状態を起こし、とうとう僕の目の前には、長い髪の女が迫ってきました。その女は顔を近づけ、何かを呟いています。
そして、とうとう髪で隠れていた顔が見えました。顔には目がなく、人より大きい口以外は何もありません。その時でした。「あああああああああああ」と女が叫び始め、それと同時に、僕の視界が段々と赤く染まり、何か文字のようなものが見えます。僕はもう何も考えられませんでした。視界が完全に赤くなった時に、ようやく目が覚めました。とっくに朝になっていました。心臓がバクバク動き、汗がダラダラに流れていました。
後日、ふと幼少期のあの時を思い出し、兄に話を聞いてみました。
「え?小さい頃にみた女の話?…ああ、確か…顔に口しかない女が階段に立ってたよ。」
っていうお話です。短くつまらないものだと思いますが、見ていただきありがとうございました。

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