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愛人

   

735本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止2017/09/22(金) 21:03:36.90ID:MaIs3WqQ0

坂田さんは二度の流産を経験し、さらに軽い心筋梗塞で倒れた。
子供をつくることは望めなくなった。しかしそれでも夫は支えてくれた。
坂田さんにはもう一人、頼りになる母親がいた。母親は霊感が強く、坂田さんをよく心配していた。
「カラスが集まって来てなんか嫌な、不吉な予感がするわ。気を付けて。」
と言って病気になる前にも連絡をしてきていた。
心配性過ぎたり不思議な部分もあったが、いつも気にかけてくれたことには感謝していた。
しかし母親はある日亡くなってしまった。不幸なことに心臓の病にかかって。
母親は病にかかった直後に坂田さんにあることを伝えた。
「今まで黙っていたけど、正直に言うわ。あなたのお父さんには、結婚する前から
愛人がいるの。子供もいるの。その人の都合で結婚はできなかったらしいんだけど、
お父さんだけでなく、私やあなたの事を今でも恨んでいるそうよ。
私たちの病気はその人の呪いかもしれないわ。そんな気がする。」
坂田さんにとっては衝撃的な話だった。母親が霊感が強いために嘘とも思えない。

母親が亡くなってから程なくして、坂田さんの父親が再婚した。相手には連れ子がいるらしい。
坂田さんが再婚相手に初めて会って紹介されたときに、それが誰であるか分かってしまった。おそらく父親の愛人だった人だ。
義母となるその人はか弱そうな人物で、息子がいることを告げてきた。
坂田さんはそこで母親の言葉を思い出した。この人は私を恨んでいるかもしれない。
それなのに平然と再婚し、母親を裏切った父親と、苦しめた愛人に憎悪を覚えた。
そこで思いきって父親に問い正した坂田さんは、更に衝撃的な事実を知ることになった。
父親が言うには、
「母さんの方が愛人だったのだが、脅迫を受け、家のために結婚することになった。
母さんは呪術まがいなことまで行っていて恐ろしかった。」
更に「お前には良い母親だったので言いにくいが、再婚した妻とその子供は、心臓の病に冒されたんだ。子孫を残せないように呪ってやる、とまで言われたこと
があってとても怖かった。」

転載元:https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1497936493/

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