洒落怖超まとめ

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戸口に立つもの

   

165本当にあった怖い名無し 2008/09/05(金) 22:06:17 ID:JMiBBbCs0

同じ霊感腐女子(小野大輔は総受け)から聞いた話。

「地元にいたころ限定で」らしいが、人死や凶事の前兆が視えることがあった。
よく火事のある家の屋根に赤い旗が立つ、なんて話があるが、
その類かと問うと、ちょっと違うらしい。

曰く、「不幸のある家の戸口には、黒いお坊さんが立つ」
身の丈2mほどの長身で、傘を被った僧形の男(?)が、ゆらりと佇むのだという。
そしてソレは、ひどく影が薄く、「顔が無い」。

「傘被ってるなら、男女なんか解らないし顔も見えないじゃん」そう突っ込むと、
「解る解らないじゃなくて、アレは顔が無いっていう、そういうもんなの」だそうだ。
不気味ではあるが、いまいち意味不明だった。

ちなみに彼女の祖母も、かつては同じモノが視えていたという。
ある日、隣近所すべての戸口に黒い僧がゆらゆらと立っており腰を抜かしたそうな。
その翌日、町が空襲にあったという…

蛇足だけど、
たまたま泉鏡花の「海異記」を読んだところ、ちょっと似た内容だった。
なんとなく気になって「鏡花知ってるか?」と確認したところ、
「純文はこころ以外よくわからん。アレは良いBL」
…だそうだ。


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