洒落怖超まとめ

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殺人予告

   

493 本当にあった怖い名無し sage 2005/10/10(月) 20:18:30 ID:sO79Vvod0

空気を読まずに投下します。というか、内容が内容なだけに
この流れに埋もれてしまえば助かる。
いらぬ争いの燃料としてではなく、単なる心霊体験として楽しんでもらえれば幸いなので。
はじめに書いておくと、私に霊感はありません。霊体験も一切ナシ。
前置きが長くなりましたが、去年の夏、一ヶ月ほど北京に滞在していました。
明日には帰国という時、同行した同年代の友達と
レストランで夕食をとっていました。
食べ始めてから30分近くたったころ、ふいに妙な”声”が聞こえたんです。

「 日 本 人 殺 す 」

って、日本語で。ハッキリと、明瞭に・・男性の声で。(それほど年老いた感じではなかった)
中国の人が日本語をしゃべる時の、つっかかったような
独特の癖はなく、流暢なイントネーションだった。
でも、・・その声は、肉声という感じはしなかった。
不意に、頭の中に飛び込んできたような・・・ありえないとはわかっていても、
「テレパシー」という概念に一番近い。
え??と思って、少しの間固まってしまった。
状況を説明すると、
(1)私達以外には、テーブル二つ分ほど離れた所(かなり距離がある)に
中国人のグループが一組食事しているだけで、あとはガラガラ。
(2)なおかつ、そのグループさんから一番離れたところに私は座っていたので、
グループの誰かが言ったのなら、私よりも近い席の子にも聞こえているはず。
(3)私達の席の近くには店員さんはいなかった

494 本当にあった怖い名無し sage 2005/10/10(月) 20:19:07 ID:sO79Vvod0

他にも聞こえた子はいなかったかと思って、周りの友達の様子を窺ってみても変化は無い。
試しに、隣にいた子に「今、空耳聞こえたよー」と鎌かけてみても、
特に反応はなかったので、やはり私にしか聞こえなかったようで。
で、話の流れで、隣に座ってた子に、聞こえた声の内容を言ってしまったんです。
変な人とは思われたくないので、はばかりながら。(当時既にオカ板常連だったんですけどw)
そうしたら、その子が「今、ゾクっとした・・・聞いたとたん、兵士の顔が見えた」って言ったんです。
その子に霊感があるかどうかは知らないけれど・・。

ちなみに、当日私はかなり疲れていたので、本当に幻聴だったのかもしれません。
初めての外国で、知らないうちにストレスがたまっていたのかも、とも思います。
でも、滞在中は色々あったけれど、お世話をしてくれた
中国の方々には本当に感謝していました。
だから、自分自身の過度な妄想や反発心から作り出した声だとは、思いにくいのです。

具体的な不思議体験は、それだけです。あとは閑話。
夕食後、レストランを出た後に、単に記念として、そのレストラン付近の建物をデジカメで撮影しました。
それで、帰国後にPCで最大サイズで画面を確認したんです。
夜に撮影したから、画面が暗くてわかりにくいので、明度を上げたら・・・
その建物を写した画面いっぱいに、オーブがバーッて、くまなく写っていました・・。
今では、デジカメのフラッシュで、周囲の埃が反射しただけなのだろうと思いますが、
当時はそんな知識がなかったので、本当に気味が悪かった。

495 本当にあった怖い名無し sage 2005/10/10(月) 20:19:47 ID:sO79Vvod0

閑話2
友人が「兵士の顔が見えた」発言についてひっかかることが一つ。
北京滞在中は、故宮や万里の長城、天壇公園など有名な観光地などを見学しましたが、
その一ヶ月間の行程には「抗日戦争記念館」も含まれていました。
館内には日中戦争に関する資料がたくさん展示されていて、そのなかには、
中国人が日本兵に殺された様子を再現したセットがありました。
さらに、そのセットの前には、人骨(頭部)がガラスケースの中に入っていて…。
最初は、作り物かな?と思ったんです。
でも、キレイに磨かれているのに、全体的に茶色く変質した色とか、
縦に半分に割れていたのを、きれいにつなぎとめたらしい跡だとかを見ると、
どうも・・・本物の人骨・・・?
日本なら、本物ののガイコツを展示する事は絶対にありえないのだろうけど、
以前、大連かどこかで、死体博物館?で死刑囚の死体を家族の許可なく使用して
もめている、みたいな記事をネットで読んだので、
ああ、もしかしたら中国ではありえるのかな、この骨は本物なのかな・・・と思いました。
で、その骨を見ながら、「この骨も、昔は生きていたんだな…日本との戦争がなければ、
悲惨な死に方はしなかったんだろうな…」とか、色々とセンチメンタルなことを考えてました。
で、その記念館から帰ってから、なんだか落ち着かなくて。
何かがあるわけではないけれど、滞在していた部屋が…落ち着かない。
記念館が余りにもショックで、ストレスだったのかもしれないけれど。
(当時オカ板にはまってたので、真剣に「何か連れ帰ってきちゃったのかも」と悩みましたw)
でも、その骨に関する話題は同室の友達以外には話してなかったから、
”声”が聞こえた時に、「兵士の顔が見えた」といわれた時は…やっぱり、と思いました。

以上で、私の話は終了です。
時期が時期なだけに、この話を書くのにはためらいがありました。
でも、ずっと心のどこかでひっかかっていて…。
できれば、この話が元で、向うの国の人をひとくくりに
敬遠されるようなことがないことを願います。
TVを通して描かれるデモ参加者も、私に親切にしてくださったのも、同じ中国の人ですから。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。長文失礼致しました。

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