洒落怖超まとめ

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948本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:02:36 ID:KMjs2v120

高校の時の話なんだけど
たしか高校二年生の頃
おちゃらけキャラだった俺を面白がったクラスメートが地元の奴に俺の話を頻繁にしていたらしい
っでそのクラスメートの地元の友人が地元に呼ばないかという話になったそうでGWに
そいつの地元に行くことになった
彼の地元の駅の近くの居酒屋で(未成年飲酒に関しては目を瞑って)しこたま飲んだんだけど
俺は翌日バイトが有ったんで終電で帰るつもりだったんだよね
だけどなんだかんだで盛り上がり気が付くとすっかり終電を逃してしまっていて
仕方なく始発まで遊ぶことにしたんだけど
俺は翌日のバイトが朝からだったので飲みを続けるのなら誰かの家に行って宅飲みにしたいと提案したんだ
もちろん皆当時は実家住まいだったのでこの時間からの宅飲みは避けたいと言い出した
どうしようかって話になった時にその場に居たクラスメートの後輩が
「俺いい場所知ってますよ。しかもそこ曰く付きなんですよ。」
と言い出した


950本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:09:44 ID:KMjs2v120



その時のメンバーは俺と同じクラスの友人(A)、誘ったクラスメート(B)、クラスメートの友人二人(C、D)
その後輩二人(E、F)の計六人
どの様な話なのか聞くと

曰く

その家には息子と両親の三人で暮らしていたが母親がノイローゼ(?詳しいことは知らない)になり
情緒不安定になった後自殺
それまで親身になって母親の面倒を見ていた父親は自殺のショックとそれまでの心労がたたり体調を崩しお亡くなりになった
息子は一人で住んでいるが東北の方の大学に行き長期の休みに入らないと帰ってこないらしい
のだが
誰も居ないはずの時期に会話の様な話声や人の生活している気配がするらしい

俺は怖いのは苦手なので反対したのだがその他の友人は行く気満々で
結局流れ出その場所に行き飲む事になった

951本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:13:55 ID:KMjs2v120

目的地の道中のコンビにで酒を買い到着
その家は平屋造りの古いが立派な外観で
サザエさんの家を思い浮かべてもらえればわかりやすいと思うけど
玄関とは別に門に引き戸のある造りだった
道中酒を飲みながら歩いたため気が大きくなっていたのだと思うが
その頃には心霊スポットで飲みをするのも話の種に良いかもと思いはじめていた

953本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:20:29 ID:KMjs2v120

門の引き戸を空けようとするC
もちろん開くわけが無いのだが
塀を乗り越えて反対側を覗いていたFが「なんかつっかえ棒して有りますよ」といった
Cが「乗り越えて空けろよ」と言うとFはするりと塀を乗り越え閂をあけた
玄関の鍵はその時なぜかかかっていなかったのでそのまま入る俺たち
電気をつけるのは近隣にばれるのでまずいとのDの忠告を受けジッポーの火を着けるF
薄ぼんやりとした明かりに照らされた内観は
左に下駄箱、正面は絵画の飾ってある壁
左端から奥へと続く廊下だった

954本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:26:35 ID:KMjs2v120

向こう30cmほど位しか視界の無い明かりで奥まで歩くと突き当たりに台所と浴室が集まる水まわり
右に居間に続く障子、左に古い日本家屋にある様な急勾配の階段が有った
まずは二階から探索しようという話になり皆で二階に上がることに
二階は部屋に入る入り口が一箇所しかないのだけれど
最初の空間が本棚と勉強机
二番目の空間が着物箪笥のみの部屋
三番目が仏間らしく先祖らしいい遺影が天井付近に飾られていた
その三部屋が全て襖がはずされ一間になっているイメージ
俺たちは仏間で馬蹄の形に輪になり座った


955本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:31:21 ID:KMjs2v120

せっかくだから怖い話をしようという事になり
お決まりのパターンで一人ずつどこかで聞いたような話をし合った
30分ほどしてからかEが「すみません、ちょっと怖いんですけど」とか言い始めた
そんなEを茶化しながらまた怖い話を始める俺たち
またしばらくしてEが「すみません、マジ怖いんで降りて良いですか?」といい始めた
あまりに怖がっているEがかわいそうになったので「帰してあげたら?」と俺が言うと
タイミングを計っていたのかDが「俺も出るよ」と言い出した
二人抜けて四人
すっかりテンションの下がった俺たちは部屋を探索して俺たちも行こうという話になった

958本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:42:35 ID:KMjs2v120

Bが仏間
俺とAが箪笥の部屋
FとCが勉強部屋を調べることに
俺が調べた箪笥は下二、三段が薄い引き出しで
その上が観音開きの良くあるやつ
Aが一番したの引き出しに手をかけた瞬間Bが「ちょっとここやバイかも」といいながらこちらへ来た
仏間には仏壇の横に押入れがあったんだけど、その襖がはじめから少し開いていたのは気付いて痛んだけど
仏壇は扉が閉まった状態でその中を開けてみようとしたBが仏壇に手をかけようとしたちょどその時襖ががたがたゆれたらしい
もともと怖いのが苦手な俺は000000000000000すぐにでも降りたかったんだけどAが観音開きの取っ手に手を掛けここを調べたいと言い出した
仕方なくそれをガクブルしながら見守る俺とB
扉を開きなかの物を見ると、開けて左側には畳んだ洋服
それに並ぶように薄いクッキーが入っているようなボール紙で出来た箱があった
A「これもっていってみようぜ」
と言うが早いか、Aはその箱を持って入り口付近の二人に声を掛けて階段の方へ向かっていた
俺も後を追おうとするとFが「こんなのあったんですが」といいながら差し出したのは大学ノート
中をぱらぱらめくると日記の様だった
それを持ち階段を下り先に出ていた二人と合流した

961本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:51:16 ID:KMjs2v120

Bが先に下りた二人に連絡をすると普段溜まり場にしている駐車場にいるとの事なのでそこへ行くことに
二人に合流したのと比較的明るいところに付いた事で安心し
タバコに火をつけてほどの戦利品をあさることにした
俺とAは後輩の持ってきた大学ノートを開いてみた
無いようは当たり障りの無い内容で
私生活の悩みやその日あった事がつらつらと書いてある程度だった
何気なしにぱらぱらめくっていたのだが
後半になるにつれ

「お母さんが何か最近思い詰めている」
「今日は食事を取らなかった、心配だ」

など母親の心配ばかりが続くないようになっていっていた
なんだかいたたまれなくなってきたのでBに日記帳を渡しAが持ってきたボール紙製の箱をあけることにした


965本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 02:59:04 ID:KMjs2v120

箱を開けるとヘアゴムに纏められた写真の束が数個入っていた
タバコをふかしながら一枚一枚見ていくとそれは
何気ない家族の写真だったり息子(と思われる)の友人との悪ふざけを撮った写真だったりしたのだが
同時にそこに移っている母親と思しき人物の体調の悪化を映し出した記録にもなっていた
後輩から聞いた噂話と日記の内容を読んだ後だったので少し気分が悪くなり
写真の束をFに渡し俺はAと雑談をしていた
しばらくすると写真を渡したFが「これちょっとやばくないっすか?」といってきたので
「あんまり見ないほうがいいよ」といったのだけど
尚もFがこれ見てくださいと言って写真を差し出すので見てみた

俺結構この話いろんなとこでしてて後々わかったんだけど
中には葬儀の時の棺おけの小窓(?)から見える故人の写真を撮る方も中にはいる見たいね
ただ俺たちは当時工坊
単純な死体の写真にしか見え無かった

967本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 03:01:40 ID:KMjs2v120

これは普通じゃないって事になって
パニくった頭で皆考えてとりあえず戻しに行こうと
もう皆雨なの忘れてひたすら元来た道走って部屋に持ってきた物帰して
朝までカラオケ行って解散したんだ
その日は特に何も無くおわった

977本当にあった怖い名無し sage 2009/08/04(火) 03:11:09 ID:KMjs2v120

翌週また退屈な学校始まって
いつも通り朝
教室に入ったんだ

斜め向かいの席のAに朝の挨拶しようと思ったらAとBがなにやら話してた
おはよーってこえかけたらAが

A「俺らGWにBの地元いったじゃん?」
俺「アレ気味悪かったねー」
A「っで部屋から持ってきた物俺たち気味悪いから戻しに行ったよな?」
俺「?」
A「最初入る時Fが閂はずして入ったよな?」
俺「うん」
B「あん時俺たちも焦ってたから気にしてなかったけどさ、戻しに行く時Fの奴閂はずして入ってなかった?」


最初家から出る時は俺とAが最後尾だったのは確かなんだ
だから覚えてるんだけど
ってかそもそも戻るつもりの無い場所にわざわざ施錠して出ないでしょ?
さいしょそうしたからFも慣性でそうしたのかもしれないけど
F確かにガチャガチャやってから同じように塀を乗り越えて閂開けて入ってるんだよね

別に幽霊とかじゃないかもしれないけど俺が体験した中で一番怖かった話です
長文失礼しました

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