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958本当にあった怖い名無し 2009/07/01(水) 20:58:52 ID:OYZ22O+HO

子供の頃の我が家は、家族全員そろっての夕食が当たり前だった
皆が食事をするなか親父とじいさんが晩酌をする
それが毎日の風景だった

俺もその晩酌に加わるようになったころ、じいさんから面白い話を聞いた
ある晩、じいさんはいつものように晩酌を楽しんでいた
ほどよく酔いがまわり、尿意をもよおしたじいさんはトイレにたった
たまった小便を放出しすっきりしたじいさんは「さて、飲み直すか」とトイレを出た
家の中は真っ暗だった
先ほどまで家族団欒に包まれていた茶の間はしんと静まり返っている
あわてたじいさんが自室に駆け込むと、そこにはばあさんがすやすやと寝息をたてていた
わけのわからないじいさんは、あわててばあさんを起こすと今あったことを話した
ばあさんによると、じいさんは普通にトイレから戻るとまた気持ちよく酒を飲み、いつものように家族と談笑しそのうち茶の間で寝てしまったのだという
いくら起こそうとしても起きようとしないため、毛布をかけてそのままにしておいたのだそうだ
「酔っ払って記憶がおかしくなったんじゃないの」そう家族には笑われたそうだ

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