洒落怖超まとめ

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百物語

   

147 本当にあった怖い名無し sage 04/10/25 16:31:07 ID:RQIxlKX8
ある学校に怪談好きの中学生Sがいた。
季節は夏で、もう肝試しとかには最高の時期だった。
そこでSは友達を集めて、10人で百物語をしようという計画を立てた。
Sの友達もやっぱり怪談が好きな奴等ばかりだったので皆喜んでこの計画に参加した。
早速その日の夜、近所の廃墟に忍び込み、真ん中に蝋燭を立てて怪談を話し始めた。
百物語といえば、一つ怪談話をする毎に蝋燭を一つ吹き消し、
100本全部吹き消した時に何かが起こるという伝説がある。
が、そこは中学生のSとその仲間達。
100本の蝋燭を買うのは勿体無いので、
蝋燭は一本だけ真ん中において、吹き消すたびにまた同じ蝋燭に火をつける事にした。
話はSからスタートして、一人ずつ順番に話して行き、一周したらまたSが話をする。
全員で10人なので、一人10話の怖い話をする事になる。
話は順調に進んでゆき、ついに最後も100話目の話が終わった。
蝋燭を吹き消し、もう一度火をともす。
暫く様子を伺っていたが、結局何も起こらない。
10分程たった頃にSが「結局何も無かったな!そろそろ帰ろうぜ」と言って立ち上がった。
皆も何も無かった事にガッカリしながらもホッとして立ち上がり始めた。

その時、仲間のうち一人が震える声でこう言った。
「ちょっとまって!何かおかしいよ!」
Sは「何がおかしいんだ?」と聞き返した。
「11人居るんだ!」

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