洒落怖超まとめ

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着物の男

   

260 名前:その1 投稿日:03/06/21 13:25
M君とは小学1年生からの親友でM君は頭は良いけど、身体的に
他の同級生より劣っていました。M君には糞尿のネタがたえず
例えば、みかん畑で野糞をしみかんの葉っぱで拭いたとか
授業中いきなり先生に「おしっこ」と言って尿をもらしたり
とか、そして学校中の笑い者になっていました。歌なんかも出来たりして(笑)
悪友のI君は母子家庭で根性が曲がっていました。M君の家で爆竹に導火線
を長くし火をつけM君の部屋に急いで私と一緒に戻り爆竹がバンとなります。
そしたら1年下のT君双子これも相当な悪が近くのマンションに住んで
いましたのでT達のイタズラダ!と言って部屋から出てまた爆竹に火を付け
M君にT達をとっちめてやったぞ!と言うような事を何度も繰り返し家の
壁に導火線の焼き焦げが付いていたので、またI君と私は大笑い、

262 名前:その2 投稿日:03/06/21 13:29
他にもベッドの隙間にかんしゃくだまを仕掛けI君はそのベッドの上で
飛び跳ねる、するとパンと言う物凄い音がしてまたまた心の中で大笑い
M君はファミコンに夢中で気づかない様子。
M君の家が所有する土地の樹木に黄色と黒の線のある毒毛虫がいました。I君は
刺されてしまい相当痛かったと言っていました。なぜかそれをM君
のせいにし、その毒毛虫を葉っぱでくるみドアのノブの上に置きました。
M君は台所から帰ってきドアのノブを握ったそのとたん「いたーい」とM君
はしゃがみ込みうめいていました。私は何のことか?わからず「どうしたM」
と聞くが、あまりの痛さに何もM君は話せませんでした。
I君にその事を話すと大笑いし僕がやったんだよ!と言っていました。
時には、カマキリの卵を部屋の本箱に入れカマキリを大繁殖させた事もあります。
また少しケバケバシイクモを部屋に入れM君の背中に乗せタランチュラだ!
とI君と私は演技で叫びました。M君は物凄く驚いて紙で必死に退けようと
します。I君と私は刺されたら死ぬぞと脅かすとM君は死に者狂いでどけて
どけてと言います。I君は刺されたら死んでしまうから「僕はどけられない」
と言います。M君は半泣き状態だったのでI君と私は家に帰りました。
次の日I君と私は沢山のクモを捕獲しM君がファミコンに夢中になっている時
クモを一斉にM君の部屋にばら撒きました。しかしIの想像していた事とは
逆にクモはM君の部屋の家具やベッドの隙間に隠れてしまいました。
I君はチクショウと私に言って大笑いしました。私も大笑いです。
どうやらI君は、金持ちのM君を心の中で恨みに思っていたらしく、友達のふりを
し実は恨みを晴らしていたらしいです。
I君は前にも書きましたが母子家庭、金銭的にも父親がいないので、M君の裕福な
生活(例えば自分だけの部屋がある、物をねだれば何でも買ってもらえる、両親に
溺愛されている)など、I君の生活とは正反対でなおかつ成長が遅れている、と言
う事からM君はI君の餌食にされていたみたいです。
そしてH君という同級生が、M君の家の金を盗んだが、M君側の親はI君が盗んだ
と疑い両母の間で刑事問題になる寸前までいったらしいです。
かなり長い前おきはここまで。

263 名前:その3 投稿日:03/06/21 13:32
中学3年の時、当時、ガス銃を使ったサバゲーが流行し私達も頻繁に銃で何でも
撃ちまくり、M君の家の立体的な日本地図(幼い私が見ても立派)にBB弾で穴
を開けてしまいました。と言ってもM君の部屋自体で連打していました。
高校入試もすみ、皆進路が決まったので、心はうきうきでした。
そして本格的にサバゲーをやろうと言う事になり、小学校の裏山R山でする事に
なりました。メンバーはM君I君H君Y君S君と私でした。
山の中に入り2班に分かれ
1班H君とY君、2班残ったメンバーでそれぞれ基地を造り私達2班は、山道の
途中の小高い丘に基地を造りました。敵の弾よけの為その辺の腐葉土や枯葉、枝
で壁を造り皆銃を持ち臨戦態勢に付きました。H君とY君はなれていたので、
20分ばかり経った時、私達の基地は発見されました。H君とY君の銃は、私達
の銃とは、比べ物にならないくらい性能が良くBB弾が身体にあたったら、
猛烈な痛みを伴うので、私達が銃撃しても彼らはびくともしません。

264 名前:その4 投稿日:03/06/21 13:34
そして彼らが丘を登り始めました。
弾があたった時を私達は想像し無我夢中で基地の壁やそのあたりの物を彼らに
投げつけました。でも彼らは必死に登って来ました。
とうとう彼らは丘の上まで登り、彼らはそうとう激怒していました。
普通なら私達は捕虜になりゲームオーバーなのですがH君とY君は怒りのほこさき
をM君に向けて至近距離からM君にBB弾を連打しました。
何時ものM君だったらおお泣きをして終わりですが、この時は違った。
M君は凄い形相をして、今まで基地の周辺には無かったはずの太い枝
(柱のような)物を手に持っておりH君とY君をめがけて叩きつけたり
ぶんぶんと振り回しH君とY君の身体を柱で叩いた、私達は味方なので
「その辺で止めときな」とM君に言うと今度は私達のほうにその柱を
振りかざしてきた、私達は4人がかりでM君をやっとの事で押さえつけた。

265 名前:その5 投稿日:03/06/21 13:35
しばらくしてM君は無表情になり元に戻った。
M君の持っていた柱は、中学生の私達でも持ち上げる事がやっと出来る
重さで、成長の遅いM君にはとても持ち上げる事さえ無理な物でした。

その後H君とY君は、青ざめて言いました。
M君の後ろに着物を着た男性がいたと言うのです。

H君とY君は打撲程度ですみました。

後に聞かされたのですが、昔R山はもっと広く宅地造成の為切り開かれ
小学校もできたらしいです。
そしてR山は江戸時代の山陽道があり海側は断崖絶壁で山の中に道
を通したと言う事でした。
かつては、山陽道の難所とされており山賊が出現した所でもありました。
幕末近くに海に沈んでいた土地が自然に隆起しR山の山道は使われなくなりました。
当時のなごりとして山道の入り口にお地蔵さんがあります。しかし現在その場所
からR山に入る人は少なく(一番入りやすいのですが、何故か空気が重いのです)
小学校側から山に入ります。
M君は山賊か山賊に殺された霊に取り付かれたのだと思いました。

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