洒落怖超まとめ

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本日は若かりし頃の高速道路にまつわる苦い体験を熱く語りたいと思います。
私が初めてのボーナスを頭金にして中古車を購入した時期の事です。
あこがれの女性と付き合いたくて、思い切って彼女をドライブに誘ってみました。
返事はあっさりOK。
私はうれしくなり、気に入ったCDをカセットテープに録音していきました。私が買った中古車はCDが付いていませんでしたから。

私は彼女が好きだという稲垣純一のCDをカセットテープに録音して行きました。
「Xmasキャロル・・・♪♪♪」と口ずさみながら、気分は最高でした。
翌日、彼女をクルマに乗せ、ドライブに出発しました。
二人の門出を祝うように空は快晴です。北陸道から立山連峰がしっかり見えました。
親不知を通過し、いよいよ長野県に入った頃です。私は昨晩録音したテープをかけました。
高原のドライブしながら聞く稲垣潤一はきっと最高です。
彼女が喜ぶ顔を目に浮かびます。

しかしテープをかけると、流れてきたのは音楽ではなくずっと朗読です。
いつまでたっても音楽は流れてきません。「変だな~」と思いながら聞いていると、話の内容は「怖い話」です。
彼女の機嫌も悪くなってきました。
よく聞いてみるとなんと稲川淳二の朗読です。
私は間違えたテープを持ってきてしまいました。
稲垣潤一のつもりが稲川淳二だったのです。
これで私のあこがれの彼女とのデートは終わりました。見事に振られました。
今思い出すと懐かしくも感じます。
みなさんも同じような失敗をしたことはありませんか?

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