洒落怖超まとめ

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納屋の幽霊

   

913本当にあった怖い名無し sage 2007/09/03(月) 15:52:02 ID:uDHd9PxN0

では進行中のネタを

俺が厨房のころ、親の都合で引っ越したんだが、そこで引越し先の
家を建てる間、応急で同敷地内の土塗り壁の納屋を改造して生活していた
そこに住んで3週間目、弟が夜、白くて薄く光る幽霊を見たと言ってきた
それは、みんなが寝ている部屋の真ん中を横切るように空中を歩いて?
階段の方へと消えていったとのことだった
俺は最初はまったく信用していなかったが、それから1週間後、
夜、家族はすでに寝ていて、俺はトイレに行ってから寝ることにした。
たぶん1時くらいだと思う。
用をたしていると、突然トイレのドアノブをガチャガチャ回す音がした
驚いたが、家族のだれかだと思い、『使ってるよ~』と言った
すると、音は止まったが、妙な感じがした
まったく人の気配がしないのだ。というより、2Fで他の家族全員が
さっき寝ていたはずだから、降りて来たなら階段を降りる音がするはず・・(古い納屋なので)
たぶん勘違いか、弟の悪戯と思うようにしてトイレを出ようとした瞬間!
またドアノブが回った!俺はすかさずドアを開けた!!が、誰もいない!!
エェェと思ったが、冷静を装い、そっと階段を上った。
そこでは家蔵全員が寝て静まりかえっていた。


914913 sage 2007/09/03(月) 16:03:16 ID:uDHd9PxN0

俺はそのまま布団に入り、頭の中で家族以外の可能性を考えていた
・・・が、人間であるかぎり、あのタイミングでドアを開けたら
絶対に見えていないとおかしい。家族を起こすのも変なので
そのまま寝ることにした。
すると、なにか音がする。今は布団の中にもぐりこんでいたので
そっと頭を出して聞き耳をたてた。すると、さっきのトイレのドアノブを
誰かが回しているガチャガチャという音だった
もちろん確認する気になれなかったので、そのまま固まっていた
すると音がやんだ。なぜかホッとしたが、次の瞬間階段を上がってくる
音がしだした。1歩上がるのに2秒というゆっくりとしたペースだ

915913 sage 2007/09/03(月) 16:19:23 ID:uDHd9PxN0

とっさに親を起こそうとしたが体が動かない。目だけは自由に動かせる状態に
なっていた。見たくはないが、逆に恐ろしくて目をそらしたくなかった
(そらした瞬間に横にいたらとか思っていたんだと思う)
音は、1歩、また1歩と上がってくる。そしてとうとう1番上まで上りきったようで
音がやんだ。部屋の間取り的には、階段を上ると目隠しのベニヤ板が1枚あるだけで
2歩で(扉はない)この部屋に入れることになる
しーんと静まりかえっている。自分の心臓の音が聞こえてきそうだった
そして、その心臓の音を板の向こうにいる奴に聞かれて気づかれるのでは!?
と恐怖していた。体は動かない。目だけで板を凝視していた
なにも来るなと願ったが・・・無駄だった
部屋を照らす唯一の豆電球に照らされて着物を着た子供がスーと出てきた
歩いてはいない。立った状態で手をこちら向きにに斜め下に垂らすようにして
そのままの形で空中をゆっくりと移動している

916913 sage 2007/09/03(月) 18:01:09 ID:uDHd9PxN0

見た感じは全体的に白っぽく、手、足は指の先方向へいくほど薄くなっていて、
透けて見えた。目・口は大きく開いていてそこには何もなく、ただ真っ黒な空間
があるだけだった
その幽霊は部屋を回り始めた。しかし、体の向きはずっとこちらのほうを向いている
俺の足元方向にいたそれは、左方向に回りそして頭側まで来た
この時点で硬直した体的に死角に回りこまれた。俺は思わず目をぎゅっと閉じて
幽霊が消えてくれることを祈った

・・・・静寂の中で、それは確実に俺の方に近づいているのが気配でわかる
そして俺の頭のところで止まったのが目を閉じていてもわかった
一呼吸間をおいて、それは叫び声とも怒鳴り声とも分からない声をあげた
ものすごい早口でなにを言っているのか解からない。
この声の感じは現実世界のものではないと感じた。というのも、どう表現して
いいか分からないが、鼓膜が振動していないのに聞こえる。頭の中に響く声という感じだ
ここで俺は力のかぎり右手を動かそうとした。そして、1cm動いたと感じた瞬間
ブオッと右手が動いたと同時に金縛りが解けた。急いで俺は体を起こして後頭部方向を見た
・・が、それはもういなかった。気配も消えていた
翌日、家族に話したが、弟以外は信用せず、寝ぼけていたんだろうでかたずけられた

917913 sage 2007/09/03(月) 18:13:58 ID:uDHd9PxN0

それからは変な事もなく、新築の家も完成した
それからというもの、俺はできるだけ、納屋には入らないようにしていた
そして、何年もたち現在に至るわけだが、俺はある趣味をもっていて、
自作の商品を作っては、それをオークションにかけて売っていた
それには塗料を使用するので、先日親が部屋が匂うから納屋に移動せよと言ってきた
プチ喧嘩の末、結局俺は納屋へ移動した

久しぶりに入ったその部屋は、タタミは埃だらけで一部腐っていた
窓は台風養生の為か内側から板が打ち付けられている
薄暗い部屋で掃除をしていた時、なにかいや~な気配がして自分の
心臓の鼓動が早くなったのを感じた

   まだいるじゃん!と思った俺はあわてて部屋から外にでた
・・・・で、今別のところからここに書き込みをしているが
あと1時間でまた、あの部屋にもどるつもりだ

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