ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 28 > 覆面の男 2016/04/19 553 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/22 21:03 「何だお前はぁぁぁ!」 父の大きい怒鳴り声で目が覚めた。 そこでは、覆面をかぶった一人の男と、 俺の父が睨み合っていた。 俺は、「強盗か?」と、一瞬嫌な予感が したが、男は武器一つ持っていない。 だから父も堂々と立ち向かっているのか。 しかし、だとしたらこいつ・・・何者? 俺は一応寝てるフリをしていた。 そして、しばらく口論が続き、狸寝入りしてる 俺に気付く様子も無く、父はとんでもない言葉を 発していた。曖昧にしか聞こえなかったが、 確かに言っていたのだ。 554 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/22 21:03 「お前はもう俺の子じゃないんだ!」 うちは一人っ子だ。もちろん子供は俺だけ。 じゃああいつは・・・?もしかして・・・! 俺はショックだった。長年隠されていたのだ。 俺は本当の子じゃ無かったんだ。 そしてしばらくした後、覆面の男が投げやりに言った。 「そうか!やっぱりこんな顔だからダメなのか!」 そして男は覆面を脱ぎ捨てた。・・・驚いた。 その顔は、見るにも耐えない程の奇形の顔だった。 何と言うか、顔のパーツがドロドロに溶けて曲がってると 言うか、とにかく酷い顔だったのだ。そして父は言った。 「そうだよ!だからここはお前の居る場所じゃない!」 そう言うと男は、泣きながら去っていった。 いつも俺に優しく、邪気は少しも無く見えた父だったが、 その時初めて知った父の本性の醜さが、洒落にならないぐらい怖かった。 B! LINEへ送る - Part 28, 洒落怖