洒落怖超まとめ

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足を返して

   

668 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/01/07 03:06
電車の座席に本を読みながら座っていた時のことです。
日曜の昼で、あまり混んでいませんでした。
本を読み終わり、ふと目をやると向かい側の座席に
座っている女性の綺麗な足がありました。
何気なく上に目をやると、なんと、その足の持ち主は
恰幅の良い中年のおじさんでした。居眠りをしています。
あまりのショックに固まってしまい、周囲の人の反応を
見ようと辺りを見回すと、みなさん気にも留めていない。
オジサンの隣のカップルも普通に会話しています。
「○○駅ー○○駅ー」電車が止まりました。
すると、女性の足だけが、歩いて電車を出て行きました。
一瞬のことでした。
残されたオジサンの足を見ると、ズボンに革靴といった普通のオッサンらしい足で
相変わらず居眠りをしていました。
「ドアが締ります。しまるドアにご注意ください」
ドアが閉まった途端、さっきのカップルの女性が
「わたしの足どこ行っちゃったの?」と大声を出しました。
目を覚ましたオジサン含め、周囲の乗客は一斉に彼女を見ました。
「おまえ、何言ってるの?」彼氏が言うと
「え?私、今なんて言った?」と戸惑う彼女。
車内はシーンと静まり返りました。
「足どこ行っちゃったのとか、意味不明なこと言ってたよ。」
「えーうそーなんでー」とカップルは半笑いで話をして
次の停車駅で降りていきました。
さっきの足の持ち主の女性が、彼女にのり移った瞬間を見てしまったのでしょうか。
おわり。

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