ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 28 > 逃げないで 2016/04/19 578 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/23 00:12 姉から聞いた話。 その昔、姉は自分と彼氏、そして友達カップルと4人で 夜中ドライブに行ったそうだ。 その友達カップルの彼氏というのはちょっと霊感の強い人で、 よく霊を見ては涙を流すことがあったそうだ。 彼にとってはもう見慣れてるから、怖いとかそういうんじゃなくて、 なんか意味もなく涙が出てしまうらしい。 で、ドライブ中に、その彼がツーと涙を流し始めた。 みんな、彼の霊感のことは知っているので、 「ああ、また見たんだな・・・」とだけ思っていた。 579 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/23 00:12 だが、どうもいつもと様子が違う。 彼は急に、「車を止めてくれ」と言ってきたのだ。 「どうしたんだよ?」と聞いても、とにかく止めてくれの 一点張りで理由を説明しようとしない。 仕方ないので、路肩に車を寄せて停車し、彼に 「これでいいのか?」と聞いた。 すると彼は、「これから俺が何を言っても、おまえら 逃げないでくれるか?」と涙を流しながら言うのだ。 580 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/23 00:12 もちろん、友達同士の仲であるし、彼の様子を見ると、 「逃げる」なんて言えるわけもない。 「大丈夫だ」「逃げないよ」と口々に言った。 すると彼は、じゃあ言うけど・・・と前置きをして、 俺 今 足首つかまれてるんだ と言った。 いっせいに彼の足元を見ると、車の床の下から白い手が出て、 彼の両足首をしっかりと握り締めている。 それを見た姉たちは、逃げないと言ったことも忘れ、 恐怖のあまり全員叫び声をあげながら車を降りて逃げ出した。 581 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/23 00:13 そして車からしばらく離れたところまで走り、彼が 降りてくるのを待ったが、いつまでたっても降りてくる 様子がない。 彼のことも心配だったし、車なしで帰るわけにもいかない。 おそるおそる全員で車に戻ってみると、降りた姿も見ていないのに、 彼の姿はなくなっていたそうだ。 その事件からはや10数年経つが、いまだ行方不明中である。 B! LINEへ送る - Part 28, 洒落怖