洒落怖超まとめ

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隣の人

   

182本当にあった怖い名無し 2008/08/18(月) 14:01:58 ID:L1aI886G0

うちの母さんは感が本当に鋭い。
霊感とかは無いだろうけど。
そんな母さんが学生の時の話。

母さんが学校から帰る時間はいつも2時間以上かかってたらしい。
っていうのも前までは学校の近くに住んでたんだけど、途中で家を引っ越したから。
バスで帰っていて、学校出たのが7時で母さんが途中の駅についたのが8時半ぐらいだったそう。
「後もうすこしやなぁ」なんて思いながら母さんはうとうとしてた。
したら隣に人が座ってたんだって。
うとうとしてるときって、地震とかでもそうだけど周囲の異変とかにあんまり気付かないよね。
バスガラ空きなのに母さんの隣に座ってるってどう考えてもおかしいよww
って言ったら「そん時は眠くて、あー誰かきたんやな」くらいだったそう。
したらそいつなんか喋ってたんだって。
母さんは「あー静かにしてくれへんかな、眠れんわ」って思いながら、それでも眠ってたつわものなんですけどねw
そいつが「それにしても○○(母さんの名前)ちゃん、美人になったなぁ。●●坊(祖父の名前)によう似てるわぁ」って。
そう言ってどっか行ってしまったんだと。
母さんは半寝ぼけてて夢でも見てると思ってたらしい。
で、母さんは最寄の駅についてこっから30分歩いて帰らなきゃいけないんだけど、
母さんが歩いてたら、道の真ん中に大きな人が通せんぼしてたんだって。
母さんは怖い、って思わずになんじゃこりゃ(多分寝ぼけてた?w)って思ってしばらくぼーっとしてたらしい。
通せんぼしてるなら仕方ない、違う道をいけばいいわって公園を横切って出ようとしたら、また
そいつが通せんぼしてるらしい。

183本当にあった怖い名無し 2008/08/18(月) 14:03:46 ID:L1aI886G0

母さんいい加減キレて「んならどこ通って帰れって言うんじゃ!次会ったら殴り飛ばすぞ!!」って言って
ちょっと遠回りの道から帰ったらしい。
そんなら帰れたと。
「いつもは30分のところを変なヤツがおって回り道せんといけんかったよ。1時間もかかったわぁ」
なんて祖母にもらしてたら
祖母も「それは大変やったねぇ」とこちらも心配してないw
そしたら、近所のおばさんが飛び込んできて
「今そこで女の子刺されて死んでるて!○○(母の名前)じゃないやろな!!」
って言ってたと。
母さんも見に行ったけど、そこが「いつも母が通るいつもの道」らしい。
その女の子が死んでた時刻っていうのも、もし母さんがそのまま通ってたらほぼ同じ時刻だったと。

母さんそれから考えたらしい。
バスに乗ってたあの人誰なんだろうって。
祖父の事を言っていたからきっと祖父を知っている人なのかと思い、祖父に聞くと
「俺の事を●●坊(祖父の名)って呼ぶのは俺の父親だけや。」と。
母さんも「おじいちゃんが守ってくれたんや~」なんて感心していたそうだ。
祖父は両親を早くに無くし、自分も特攻隊として命を落とすであろうその日に戦争が終わったらしい。
そのときにもなんやらあったそうだが。
そのときのことはまた後で書くよ。

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