ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 31 > 昆虫 2016/04/22 685 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/27 16:47 昔の友達の話 子供のころ、バッタや蝶や蟷螂を捕まえては、少しづつ羽や脚をちぎって動けなくなるまで見て 楽しんでやっていたそうな。 ある夜、部屋の真っ暗な片隅で、『バタバタ! バタバタ!』と小さな虫の羽音がした気がして そいつは目がさめたんだと。 気が付くとその羽音は、部屋の中じゃなく窓の外から聞こえてきて、真夜中で電気を点けてないのに なんで虫が飛んできたんやろ、と思って窓を開けてみたんだと。 窓の外は真っ暗で・・ 家の前の外灯がきえてるんか? その思ったとたん大きな羽音だけがして、思いっきり顔に生臭い風が吹き付けてきて バチバチバチ!って顔に棘が刺さったような気がして、あわてて窓を閉めたんだと。 おっかなくなって、母親のとこに行こうとしたら、ブーン ブーンって音が頭の上で 唸ってって。それも何十匹もの虫の羽音に聞こえてきて、思わず電気を点けたんだと。 でも、部屋の中には虫はおろか蚊一匹もいなかったと。 朝まで ごめんなさいって謝り続けて、二度と昆虫採集はやらないと誓ったんだと。 B! LINEへ送る - Part 31, 洒落怖