ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 35 > 霊を困らせろ 2016/04/26 530 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/04/30 03:01 話をひとつ 同級生の入居したアパートで不審な現象が起こるという話を聞き、 男3、女2で泊まりに行きました。 一般に、幽霊というのはシャイで、一見さんが来ると現象が起こらないと聞いていましたが、 夕方に、部屋を尋ねた途端から微かなラップ音が、夜半には扉の開閉が起こりました。 眠ると金縛りに会うと聞いたので面白がって全員で眠る事になりました。 そして金縛りが起こったのです。 怖くてギュッと目を瞑ったのですが、こじ開けられるように瞼が開き、 壁の前にたたずむ、半身が潰れた様な姿の恐ろしい女性が目に入りました。 どのくらいそうしていたかは解りません。恐怖と金縛りで硬直している私達の耳に 「美人だ・・・」 という呟きが聞こえると、信じられない事が起こりました。 男の子の一人が急に立ち上がると、幽霊の前まで行き、名前や年齢を聞き始めたのです。 幽霊はビクッと体をすくませると、怯える様に消えていきました(全員その様に見えたそうです) 幽霊が消えると体が動かせるようになり、電気をつけました。 全員が、壁の前に立ちすくむ男の子に詰め寄ります。全然怖くありません。 「・・・・・消えちゃった。くそッ、少し強引過ぎたか?」 「・・・・いや、そういう問題では無いんではないかと・・・」 「潰れてない方の顔見たろ?めちゃくちゃ美人だったぞっ!」 「いや、気が付かなかった・・・って言うより、普通、潰れてる方しか目に入らんと思うぞ?」 「「「うん」」」 「質問があるのだけれど。T君、どうして金縛りが解けたの?」 「いや、美人だったし・・・必死だったし・・・。気合かな?」 T君は数日間友人宅に泊まりこみましたが、彼女は現れなかったそうで、 それ以降、友人宅に幽霊は出なくなりました B! LINEへ送る - Part 35, 洒落怖