洒落怖超まとめ

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PHS

   

37 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 16:19
いまや、下手すれば知り合いはほとんど携帯持ってる時代になりましたが
これは僕が浪人時代の話です。
今から、四年くらい前ですかね。

当時はちらほら持つ人が増えてきた時代でして、
PHSが主流でした。

まあ、今でもPHSですが。
H”ですけど。

電話番号も9桁でした。
確か、年明けに9桁から10桁に変わったような気がします。
皆Pメールですよ。半角カナで。
テレメールなんてものもありましたけどねえ。

まあ、そんなわけで浪人時代。
予備校で勉強しているわけです。

って、これ書きながら思い出そうとしているのですが、実は予備校のシステムを思い出せないです。
確か、浪人生は普通の高校みたいに、一コマ50分だか60分だかの授業を朝から受けまして。
9コマくらいあったのかなあ。覚えてません。

んで、高校生ももちろん学校終わってから来ますから、夜は8時9時まであいてるわけです。

そこは食堂が開放されてまして、そこで毎日数人の友人達と夜まで一緒に勉強してました。

38 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 16:22
秋頃でしたかねえ。
着信がありました。
それが、見たことも無い番号なんです。
ぱっと見、電話番号と認識できないような数字でした。
よく覚えてないんですが、電話番号にしては桁も少なかった気がします。
そもそも「0」から始まってもいなかった気がします。
とりあえず、とってみると
「オギャー!オギャー!」
と、赤ん坊の泣き声が後ろでしています。
かなりの音量で。
火のついたような、ってのはああいうのを言うんだ、くらいのでかさです。
それで細い女性の声がします。
「○×▲★@#%&‘#?」
何を言ってるか分からないんです。
ほんとに。
なにか疑問符っぽいのは分かるんです。
「もしもし?」
って言っても。
「○×▲★@#%&‘#?」と。
おそらく、同じ言葉を繰り返しているようなんです。
後ろでは、赤ん坊の泣き声が続いています。
「○×▲★@#%&‘#?」
外人って発音というか、発声というか、違うじゃないですか。
どことなく、日本語に近い気もします。
「○×▲=&&?」
定期的にあちらからは声が聞こえます。
「間違えてませんか?」
と言っても、
「アー○×▲★@#%&‘#?」
たまに、日本語のように聞こえないでもない単語も聞こえます。

39 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 16:23
でも、それが
向こうの声が小さいから聞こえないのか
赤ん坊の声がうるさくて聞こえないのか
そもそも、聞き取れる言語ではないのか
分からないんです。ほんとに。
んで
「間違えてますよ」
って言って切ったんです。
友人達に話すと
「ま、間違いだろう」
という話になったのですが、
翌日、同じくらいの時間にまたかかってきました。
あの番号です。
とると、赤ん坊の泣き声がします。
そして
「アー○×▲★@#%&‘#?」
という、声が聞こえます。
ちょっと怖くなってはいましたが、
もしかしたら
少し病気なのかもしれませんし、赤ん坊がいるので
こう、悪い男の人の所にいる女性なのかもしれない、とか
拉致とかされていて、適当に電話をかけてるのかもしれない、とか
実際にありえそうな事を鑑みて、怒鳴ったりできない状態になりました。
「あなたは誰ですか?」とか
「なんか、困ってるんですか?」とか
聞いても
「○×▲=&&?」
と、何かを聞いているようです。
会話にならないので、切りました。
すると、かかってこなくなります。

40 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 16:24
友人達にも、その履歴は見せましたが、
皆、そのような番号の地域は知らないといいました。
稲川氏の有名な怪談に
「あなた~~でしょ?」
という電話の話があります。
当時もその話は知ってたのですが、そういう感じでもなさそうです。
あまりにも、電話の向こうのリアルな情景が目に浮かぶのです。
それから、毎日同じ時間に電話はかかってきました。
一週間ほど続いたでしょうか。ひとまず、友人にとってもらうことにしました。
もしかしたら、俺だけが理解できないのかもしれませんし。(まあ、そんなことはありえないのですが)
俺の電話にかかってきている事もあり、他人なら、好き放題いえる気がしたんです。
今考えると、すげえ変な気がしますが。O友という友人(いまいち伏字になっていないですが)に
とってもらいました。
「もしもし?」
・・・
「なんだって?」
「意味わからない事言ってる」
そのままO友は
「あなたさあ、どこにかけてるの?」とか
「何言ってるかわからない」とか
「悪戯ならやめろ」とか
強い調子で言い放ちました。
すると
「あ、切れた」
と、O友は言いました。
それから、その電話はかかってこなくなりました。
ただの、悪戯だったのかと、思いましたね。
でも、もしかしたら、って事があるかもしれなかいし、
悪戯にしては、毎回赤ん坊は泣いてたし、
なんだろうと。

41 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 16:25
それから、一月たったくらいの頃、似た番号から着信がありました。
でも、同じではありませんでした。
友人に見せてから、まあ、とってみろという話になり
電話に出ました。
「もしもし」
すると、
「あのー」
と、日本語が聞こえます。
声は男性のもので、中年のおじさんという印象を受けました。
「もしもし?」
と聞くと、
そのおじさんは
「娘と孫がそちらにいませんか?」
と、言いました。
「いません、間違いです!」
と、びびりながら言って切りました。
それだけの話なんですけど。
それ以来、何もありません。
今となっては、色々悪質な携帯電話を使った悪戯や犯罪が増えてますし、
対処の方法はいくらでもある気がしますが。
当時はあまりそんな事件もありませんでしたし、
よく分からなかったですね。
この二件の電話はなにか繋がりがあるのか。
それとも、全くの偶然な間違い電話なのか。
たまに、ふと思い出します。

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