ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 41-50 > Part 50 > カエルの刑 2016/05/10 328 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/26 22:06 信一少年は、両親の仕事の都合でその町に引っ越してきた。 右も左もわからない町だったが、両親は外に出て友達をつくれと言った。 信一が、近所の公園に出てみると、同じ年頃くらいの男の子と女の子が、遊んでいた。 仲間に入れてもらおうとそばに寄ると、それはどこか目つきのするどい二人であったが、 意外と簡単に仲間に入れてくれた。 そのうち、男の子が信一に聞いてきた。 「ねえ、犬の刑、猫の刑、蛙の刑、牛の刑、カラスの刑・・・どれがいい?」 「え?」 信一は少年の言っていることがわからなかったが、どうやら少年たちの間で、 決まりごとのある遊びらしかった。 信一が何と答えていいかわからずに困っていると、少女が、 「あたし、犬の刑がいい」 すると少年は、ナワトビの縄を持ち出し、少女の首に巻きつけると、 少女をまるで犬のように引いて回った。 少女は、苦しそうにしながら、「ワンワン」と犬の鳴き真似をした。 329 名前:328 投稿日:03/08/26 22:07 次に少女が少年に聞いた。 「猫の刑、蛙の刑、牛の刑、カラスの刑・・・どれがいい?」 「猫の刑・・・」 少年は、高い塀の上に登らされ、そこから少女に突き落とされた。 少年は猫のように、身体を回転させて着地しようとしたが、 回りきれずに肩から地面に落ちた。 少年は痛そうにしたが、泣きそうになるのをこらえて、立ち上がった。 「ニャア」 少年は猫の鳴き真似をした。 今度は少年が信一に聞いてきた。 「蛙の刑、牛の刑、カラスの刑・・・どれがいい?」 信一は、少し迷ったが、 「蛙の刑・・・」と、答えた。 翌朝、公園で大の字になって、 腹を切り裂かれている信一の死体が発見された。 B! LINEへ送る - Part 50, 洒落怖