ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 10 > あの世からの迎え 2016/03/24 817 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/18 01:08 もう6年前の話になります。 夜中に玄関から声が聞こえるため、母が何事かと思い、とりあえず力になりそうな 俺を起こして、二人で玄関に行くと、曾祖母が一人で玄関に向かって喋ってました。 90歳を越える祖母は、普段は介護が必要で、なかなか一人では歩けない人でした。 「誰と話してるの?」と母が尋ねると「マツモトさんが、タンスを買ってくれと 言って、買わないと答えてもなかなか帰ってくれない」と言いました。 玄関を見ても真っ暗で、もちろん誰もいません。寝ぼけてるのか、そう思った 俺と母は、「とりあえず部屋に戻ってゆっくり寝ましょう。マツモトさんには 私から断っておきます」。そう言って母は「すいません、マツモトさん」と 誰もいない玄関に向かって曾祖母のために演技をし、俺は曾祖母を部屋に連れていきました。 次の日の昼間、曾祖母は突然の心停止で亡くなりました。 今から思うとあの出来事は、あの世からの迎えが来たとしか思えません。 後日談ですが、マツモト家具という店が、曾祖母の育った家の隣に昔あり、 戦後の不況などで一家は夜逃げ同然でいなくなったそうです。 B! LINEへ送る - Part 10, 洒落怖