ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 7 > お守り 2016/03/21 326 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/08/08(水) 17:18 これは私が学生のころ、友達(Nちゃん)から聞いた実話です。 Nちゃんの小学校から付き合いのある友達「育美ちゃん(仮名)」 が体験した、本人にとってはすごく辛くて悲しい話。 ------------------------------------------------ 育美ちゃんは小学校に上がる前にお父さんを亡くしてしまい お母さんはその後再婚もせずに働きまくって育美ちゃんを高校は もちろん、大学にまで入れてくれました。 でも、無理がたたって倒れてしまいました。 それでも身体が良くなるとまた働きはじめて、そしてまた倒れて・・・。 そんなことを繰り返しているうちについに起き上がれない身体になってしまいました。 そして自分がもう長くないと悟ったお母さんは お守りを1つ育美ちゃんに手渡し、 「ごめんね育美。ひとりでも頑張るんだよ。 でも、どうしても辛かったり耐えられなくなったら このお守りを開けなさい」と言いました。 しばらくしてお母さんは亡くなってしまいました。 育美ちゃんはお母さんに貰ったお守りをお風呂に入るとき以外は 肌身離さず持ち歩いていました。 327 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/08/08(水) 17:19 つづき あるとき友達(Nちゃん達)とプールに行ったとき 更衣室で育美ちゃんのお守りの話になり、中を見てみようということになったそうです。 最初は断った育美ちゃんもお母さんが亡くなってからだいぶ経っていたこともあり まあいいかと思ってお守りの中をのぞいてみました。 するとそこには1枚の紙が折り畳んで入っていました。 なんだこれだけ?と拍子抜けした育美ちゃんが その紙を取りだして開いてみると。そこには・・・ 震えた文字で「育美、死ね」と書かれていました。----------------------------------------------- これってどう思います? 私には間違っているけど母親の愛のような気がします。 「耐えられないくらい辛いことがあったら死んでもいいんだよ。 お母さんのところへおいで」ってかんじ。 これを見た育美ちゃんはそのときは相当ショックだったらしいけど しばらくすると何事もなかったように明るかったそうです。 そのときは友達がいたし、別に辛いこともなったのでよかったけど もしホントに辛いときにお守りを開いていたら・・・・。 B! LINEへ送る - Part 7, 名作, 洒落怖 名作