ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 8 > かぶりもの 2016/03/22 524 名前:コピペ 投稿日:01/10/07 23:25 大学生だった頃、新宿駅のJRの連絡通路をいつものように歩いてたんですよ。 お昼くらいだったかな、時間は。 友達と二人で映画見に行くんで、東口の方へ駄弁りながら歩いてたら、 その友人が笑いながら、 「おい、あれ見ろよ」と前の方を指差しました。 見たら向こうのほうから、かぶりものを被った珍どん屋みたいな女性が 歩いてきたんです。 すごい人ゴミの中で、それがすごい目立ってた。 派手な和服を着てて、江戸時代の「おいらん」を模した大きいかぶりもののように見えました。 私もこのゴミゴミした雑踏の中で、ちょっと微笑ましい光景というか、 場違いな光景に可笑しくなって声を出して笑ってしまいました。 でも、その珍ドン屋の女性がだんだんと近づいてきて、 僕たちの脇を通り過ぎた時には、僕たち二人は顔をこわばらせたまま真っ青になってしまいました。 かぶりものじゃなくて、本当の顔だったんですよ。 異常にでっかい顔。中年の女性でした。 巨頭症というらしいです。 すれ違う間、僕たちをじぃ~っとすごい形相で睨んでいました。 B! LINEへ送る - Part 8, 洒落怖