ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 7 > ここにいたあ 2016/03/21 747 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/08/17(金) 22:12 3日に田舎の墓参りに行ってきた。 毎年恒例で、俺は東京で一人暮らしして初めての里帰りだった。 寺には一族郎党が集まり、仲のいいいとこのDもきていた。 お経も終わり、墓参りも終わって寺の座敷でみんなくつろいでいたとき、 俺は東京のことをいろいろ聞かれて、うざいなあと思いつつ受け答えしてた。 見ると、Dの奴がなにか元気ない。どうしたのかと思い、話し掛けると、Dはこんな話しをした。 昨晩Dが寝ていると、なにか布団のまわりで気配がする。 目をあけると、寝ている自分のまわりを何者かが、グルグルと回っている。 749 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/08/17(金) 22:14 びっくりしたDが目をこらしてよく見ると、鬼みたいのが小走りに回っていたそうだ。 Dは金縛りにあい、声も出ない。 しばらく、恐怖に凍りついていると、頭の左側にお坊さんがふたり座っていて、お経をとなえている。 すると、走り回っていた鬼がピタッととまり、Dをまたいで 「ここにいたあ、ここにいたあ」といって、覆い被さってこようとした。「ぎゃーっ!」 翌日、つまり墓参りの日の朝に目がさめて、あれは夢だったのかどうかわからないが、自分としては、 まちがいなく現実だと思う、といった。 俺はちょっと薄気味悪く思ったが、「夢なんじゃない」とかいっていた。 751 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/08/17(金) 22:15 そうしているうちに、座敷にはお坊さんも参加してお酒とか飲んで盛り上がっていた。 俺も参加し始めて、しばらく飲んでいた。 すると、ちょっと顔を赤くしたお坊さんが、すーっと Dに近寄って、「申し訳ないが、どうしようもない…」 と両肩に手を置いてシクシクと泣き出した。 突然のことにみんな驚いたが、酔っ払ったんだろうということで、 お開きになった。その日、俺は実家に泊まり、 翌日にはバイトがあったので東京に帰ってきた。 バイトが終わり部屋に帰ると、留守電に母親の声でDが亡くなったから、電話くれと入っていた。 パニックになりながらも電話すると、その日にDが部屋で突然倒れ、病院に着く前に死んだということだった。 脳内出血だろうとのこと。 752 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/08/17(金) 22:16 翌朝一番でまた田舎に帰ると、昨日の深夜に寺のお坊さんも亡くなったということだった。 こちらは心筋梗塞。なんでまた…と思ったが、 両親たちも「呼ばれたのかも」とかなんとか いっていたが、俺にはDがいっていた話しがどうにも気になってしょうがない。 お坊さんもいない今、何かの因縁なのかどうか、 聞くことはできないが、調べてみようかとも思っている。 今日の夕方に東京にもどってきたが、今、ネットとかでいろいろ調べてます。 おれにとってはマジに洒落にならない話なんです。 B! LINEへ送る - Part 7, 洒落怖