ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 7 > アパートの不思議なこと 2016/03/21 867 名前:Cmnd.+p/Cmnd+v 投稿日:2001/08/24(金) 02:34 幽霊をみた(ひゃー--っ!)とか心霊写真をとってしまった(うわぁー--っ!)と か、あるいは霊が居るのがわかる(きゃー----っ!ってうるさい!!)、というのは まったくない。いまから書くことはオバケの仕業かなにかはわからないが、まぁ、怪 現象ではあるとおもう。 学生時代に借りてたアパートでは何回か不思議なことがおこった。アパートとはいっ ても2階建てのワンルーム・マンションってやつで、わたしがはいったときは新築され たばかりだった。そこに住みはじめて2年ほどたった冬のある日のこと、アルバイトか らかえってきてまずトイレに入ったわたしは、トイレの小窓が閉まっていることに気が ついた。いままで覚えているかぎりでは、これは閉めたことがない。冬でも夏でも換気 のために開け放しにしてある。窓は内側にひっぱって倒して開ける形式のもので、かっ てにひとりでに閉まるというものではない。またその窓は玄関扉と同じ面、すなわちひ とが行き来する廊下がわについているのだが、だれかが外から閉めようとするならば、 まずビスでとめられた網戸をはずさなくてはならないことになる。もちろん、そんなこ とをしたような形跡はなかった。変だな、とはおもったがまた開けていつものとおりに しておいた。 868 名前:Cmnd.+p/Cmnd+v 投稿日:2001/08/24(金) 02:35 そして翌日。やはりバイト先から夜うちへもどってくると、きのう開けたはずのトイ レの窓がまたしまっている。「おれはきのうちゃんとあけたはずだ。」窓が閉まってい るのをみつけた昨日からいままでのことをずっとおもいだしていた。やはり開けている 。今朝も部屋を出るまえに開いているのを見ているではないか。とおもった瞬間ほんと に総毛立った。ブルっとふるえたのを覚えている。 しかし驚きはそれだけではなかった。食事をしながらいろいろとこういうことが起こる 可能性を考えてみたのだが、理にかなう答えは出ない。そして、いやだったのだが、風 呂にはいることにした。ワンルームにしてはめずらしくユニットバスではなく、便所と風 呂場はそれぞれ独立したものだった。案外ひろい。用意をしバスルームへはいると、目の 角にくろいものがみえる。うえのほう。ふっと顔をあげると天井の真ん中に穴が開いてい る。いや正確にいうならば、マンションのバスルームよくある、天井裏へ行くための穴を ふさいでる蓋がずれていたのだ。完全にずれて、直径50センチほどの隠しようのない真っ 黒な穴が口を開けている。わたしは怖いのを我慢して蓋をもとにもどすと風呂場から出た 。きのうは風呂に入っていない。もしかして昨日からずっと開いていたのか、とかんがえ るとまた恐ろしくなった。 869 名前:Cmnd.+p/Cmnd+v 投稿日:2001/08/24(金) 02:36 またつぎの日の朝、わたしは懐中電灯を持って屋根裏をのぞいてみることにした。椅子を バスルームへ持ち込み、その上に立つ。しばらくかんがえてからきのう閉めた蓋をまた開 け、なかを電灯で照らすが、とくに変わったところは見あたらない。となりの部屋との境 は鉄骨で完全にふさがれている。密室といっていいだろう。 ちなみにわたしの部屋は2階 にあった。それから便所の窓が閉まることも、風呂場の天井の蓋がずれたりすることもそ の後いっさいなかった。 ふたつめ。これはいつごろだったかおぼえてはいないが、ともだちがおそくまでわたしの 部屋に来ていて、帰ったあとの夜中のことだった。寒かったように記憶している。机にすわ ってるととつぜん「くしゃん!」とおおきなくしゃみのおとがきこえた。男の声である。家 のそとからきこえてきたのではなく、隣の部屋の人間がしたものでもなく、わたしの部屋の 中でだれかがしたくしゃみのおとである。よっぱらっていたのが一気にさめたが、なんとな くユーモラスなかんじがしたので怖くはなかった。 つぎ。大学年のころ1日に最低1回地震があった。とはいっても揺れを感じているのはわ たしだけで、「さいきん地震多くない?」とひとにたずねたり、あるいは部屋に友人が来て いて、「いま地震あったな。」なんていっても「えっ、そうか?」なんて返されるだけ。ま あ、ごくちいさな揺れなので、わからないだけかともおもっていたのだが、その微震は1年ほ どつづいた。毎日。そのうち忘れてしまったが、1年生になっておなじゼミにいた同学年の女 の子にどういうわけだかこの話をしたら、「わたしも同じ経験をしてる。」という。1年生の 1年間毎日地震。彼女も一人暮らしをしていたが、住んでいるアパートはわたしのところとは だいぶはなれていた。この子の家とわたしの家のちょうど中間地点に自衛隊の駐屯地があった のだが、そこの地下で何か実験でもしていたのでは?と二人で言ってた(笑)。 B! LINEへ送る - Part 7, 洒落怖