ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 17 > コオロギ 2016/04/03 691 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/08/24 08:16 小学校の時。 同級生が一軒家に引っ越したが、水まわりがイカレていたのか、 そういう土壌だったのか、コオロギが大量発生するのだ、と話してくれた。 お母さんが一日じゅうコオロギを退治するのだ、と言っていた。 それから半年ほど経って、その子の家に遊びにいった。 いわゆる建て売り住宅。玄関を開けると土間のところに一匹のコオロギ。 ああ、そう言えば大量発生で大変なんだっけ、と思い出しつつ中に入った。 台所でモーターの唸る音がする。それが止むと奥から友人の母親が出てきた。 友人と二人、台所に通され、菓子を御馳走になっていた。 と、キッチンに大きめのミキサーが置いてある。さっきの音はこれらしい。 だがチラリと見て、違和感を感じた。ガラスの容器の中身。胡麻?漢方薬? そこに母親がどこからか戻ってきた。手の中には大量のコオロギ。 それをミキサーの中に投げ入れるとスイッチをひねり、それをじっと見つめている。 「ウチのお母さん、少しアタマおかしくなっちゃったの」 友人は少し困ったような顔をして、菓子をほおばっていた。 B! LINEへ送る - Part 17, 洒落怖