「あのぅ、うちこのすぐ近くでして、2~3分で戻って
きますので、ちょっと寄らせていただけませんか?」
女は相変わらず震えていたが、怖い顔のまま黙ってずうなずいた。
運転手は助手席に置いてあった、綺麗に包装紙が掛けられた
プレゼントを手にすると、小走りに細い路地に入っていった。
車に残された女は震える体をさすりながら、ドアを開けた。
運転手が入っていった路地を睨み付けるようにながめると
外に出て運転手の後を追うように、細い路地に入る。
とたんに女の顔が見る見る青ざめていく。
彼女は見てしまったのです。今まさに葬儀を終え、走り
去ろうとする霊柩車の助手席に、すすり泣く女性と
彼女が持っていた写真。あの運転手だった。
元の車道に出ると、タクシーは何処にもなかった。
待ち合わせに送れそうになり慌てて家を出るも
水やりの管理人から水を掛けられ、着替える時間も
ないので取り敢えずタクシーを拾ったら、おっそろしく
冷房効きまくりでガチガチ震えが止まらないし、運転手は
運転手で寄り道したいだぁ?でも、もう時間には遅れてるし
2~3分も同じことだな、なんて呑気に思ってたのに。
っていうオチです。マンガは結構意外な結末風に書かれてて
面白かったんだけど、文才無くてスマソ~。