ドアノブ2
508 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/11/25(土) 17:21
ドアノブと言う単語を見て嫌な体験を思い出した。
キーボードを叩く手がなんか変な感じがする。
生唾を飲み込む音が頭の中に響く。
タバコに火をつけた。
少し今迷ったが書いてみようと思う。
つたない文章だけど興味のある人は読んで欲しい。
以前、ある地方にあるアパートに住んでいたことがある。
霊感とかは自分では全く無いと思うし、
幽霊とか見た事は無かった。
自分の住んでいた部屋は、6畳と、4畳半の2部屋があって
一階の端の部屋、それまでは、ホントに何も無く、
普通に暮らしてた。
でもある日から突然、おかしい事がおき始めた。
奇妙な音、4畳半の部屋で寝ていると6畳の部屋でだれかが
ボソボソしゃべっているような音。
続きます。
510 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 17:31最初は気にしなかった。
というより、気味が悪くて考えないようにしてた。
電気もつけっぱなしで寝るようになった。
でもそれが、一週間、十日と続いてくると
流石に気が参ってしまった。
ノイローゼになりそうだった。
仕事先から家には帰らずに同僚や、上司の家に
泊まり歩く日が続いた。
人には話せなかった。
根性なし、度胸なしと言われるのが恥ずかしかったから。
5日ぐらい帰らなかった。
でも流石に訳を隠して人の家に泊まる続けるのも
そろそろ限界だった。
で、思い切って一人の同僚に訳を話した。
不思議とすんなり信じてくれた。
たぶん、自分に気を使ってくれたのだと思う。
マジメにノイローゼ寸前だったから。
続きます。
514 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 18:01次の日は休日だったし、同僚も一緒に自分の家に来てくれる事になった。
同僚がドアをあけようとした。
普通に中に入ろうとドアノブを廻しんだと思う。
その瞬間、同僚がふっ、と立ち止まった。
「今・・・向こうでノブ、誰か廻したぞ・・・」
鳥肌が立った。同僚も身じろぎ一つせず立ちすくんでいる。
同僚が小さな悲鳴のようなものを立て
バッ、と言う感じでノブから手を離した。
自分達が見たものは独りでにガチャガチャ言うドアノブ。
517 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 18:08明らかにドアの向こうには誰かがいて
自分達が部屋に入る事を拒んでいるような感じだった。
同僚と自分は、怖くなりそこを駆け足で逃げ出した。
しかし、冷静に考えるともしかすると誰か中にいたんじゃないか・・
そんなことも思い、思い切って同僚と警察に行った。
何者かが部屋の中にいるようなんです。と言うと
お巡りさんが2人、一緒に来てくれた。
連絡も受けて、管理人さんも来てくれる事になった。
519 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 18:22お巡りさんと一緒に自分の家まで行った。
お巡りさんは中を見てきますので・・・
と言うと家の中に入っていった。
鍵は開けたままだった。
お巡りさんに部屋の中に入るよう言われて
部屋に入った。
盗まれたものは何か無いか?荒らされてはいないか?
等の質問をされたが部屋の様子は以前と変わらなかった。
520 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 18:26お巡りさんは
近頃この辺も物騒ですので
もし何かあったらかまわずに通報してくれ
と言い残すと帰っていった。
それから少し遅れて管理人さんがやって来た。
自分は単刀直入に聞いた。
この部屋で以前何か無かったのか?と
自分の体験した事を全て話した。
524 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 18:31しかし、管理人さんは何も思いつかないと言う。
こういう仕事をしてればそういう
怪談めいた話は聞くこともあるが
自分が見ているところにはそういう
因縁めいた所は一つも無い!と言う。
私と同僚と管理人さん、3人で私の部屋の前の廊下で
そんな話をしていると
またドアノブがガチャガチャ言い始めた。
気が狂いそうになった。
530 名前:508 投稿日:2000/11/25(土) 18:57そのあと自分はすぐ引っ越した。
業者に全部頼み、自分は引越しには立ち会ったが
部屋には一歩も入らなかった。
管理人さんに挨拶に行くと
お払いを頼んだよと言っていた。
同僚は今でもドアノブをつかむ事に
何ともいえない恐怖を感じるそうだ。
自分も今になるとだいぶ落ち着いたと思う
けれどいまだにドアノブをみる事が怖い。
ココにこうして書き込む事によって
自分の恐怖心は薄れるかと思ったが
鮮明に思い出してしまい
心臓が今でも高鳴っている。
長々と失礼しました。