ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 13 > 人間のほうが怖い 2016/03/29 295 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/17 17:47 あれは忘れもしない10年前の夏の夜のことです。 当時私は仕事に追われ、毎晩終電で帰る毎日でした。 その日も終電で最寄の駅に降り、2km離れた社員寮まで歩いていました。 いつもは少し回り道してコンビニに寄ったりするのですが、 その日はそんなことは考えずに、自然に寮の方に歩いていました。 ふと気が付くと見渡す限り、私以外に人影はありません。 ちょっと気味が悪かったのですが、道には街灯もありますし、 少々ビビリながらも足早に歩いていたように記憶しています。 その道は150m程度の直線道路で、歩道は片側にしかないため、私も当然のように歩道を歩いていたのですが、 それは突然私の目に飛び込んできたのです。 前方100mに白い服を着た女性・・・ 私の瞳は時間が止まったかのようにその女性を見据えたままです。 寮へと急いでいるはずの足は固まっています。 「ゆ・幽霊?おいおいマジかよっ!」私は独り言を呟きました 296 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/17 17:48 しかし、私の心配は次の瞬間打ち消されました。 よく見てみると50歳位のおばさんのようです。 「なんだ・・・人間じゃん!当り前か(笑)」←これも独り言 安堵し、先程まで固まっていた足も再び歩みを始めたその瞬間・・・ なんと、その女性は進行方向である私に向かって急に走り始めたのです。 しかも「キャハハハハ・・・」と叫び、右手をガードレールに触れながらです。 完全に意表を突かれた私はパニック状態になり後ずさりしました。 そして彼女との距離が10mになった時、私の恐怖は最高潮に達しました。 しかし逃げ出したいのに足がすくんで動きません。 私はガードレールとは反対側の壁に背をつけて、 彼女の走りを邪魔しないようにへばりつきました。 彼女との距離5mのところで私に気づいたのか、彼女は立ち止まりました。 もちろん視線は私の瞳を捕らえて離れません。 297 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/17 17:49 「・・・・・・・・・・・・・・・」 その間数秒、私に満面の笑みを投げかけたあと 先程と同じ様に「キャハハハ・・・」と叫びながら私の横を走り抜けていきました。 彼女が走り去った後も彼女の後姿を凝視していましたが 気を取り直して寮に帰るべく、どっぷりと冷汗をかいた背中を気にしながら 彼女は夢遊病者?それともちょっと脳の弱いヒト?などと考えつつ 寮の前に着きました。 この恐怖体験を早く同期の連中に話してやろうと、呼鈴を鳴らすも 何故か誰も出てくれません。 通常は管理人さんがいて、玄関の鍵を開けてくれるのですが 何度呼鈴を押しても出てこないんです。 少し焦ってきたその時、思い出したくもない声が遠くから聞こえます。 「キャハハハ・・・・」 「おいおい!戻ってきたのかよ!」 298 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/17 17:49 この時はさっき遭遇した時よりもビビリましたが、彼女は私の前に 再び姿をみせることはありませんでした。 どうやら寮とは違う方向に曲がったようです。 そうこうしているうちに管理人さんが鍵を開けてくれたのですが 人生で一番ビビッた記憶です。 幽霊も怖いですが、狂った?人間の方が怖いですね。 長文で引っ張り駄文で申し訳ありません。 B! LINEへ送る - Part 13, 洒落怖 人怖