ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 23 > 偽善 2016/04/11 868 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:26 これは私が高校生だったときの話。 当時、私はブラスバンド部に入っていたんですが あまり才能がなかったみたいで、ちっとも上達しない。 おまけに内気な方でしたから、部内であんまり友達が出来なくてね、 何度もやめようと思いました。 でもそのたびに、部員のある人(まぁ仮にYとしましょうか)が 私を励ましてくれたんです。 「ずっと練習していけば必ずうまくなるって」ってね。 その一言がすごく嬉しくって、やめずに練習に打ち込んでいったんです。 870 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:28 そしたら、3年になってから突然うまくなり始めたんです。 よく才能が開花するっていうじゃないですか。 自分で言うのもなんですが、まさにその通りだったんです。 更に、みるみるうちに演奏が上達していくのに自信がついて、 私の性格は外交的になりました。 それもあって、私はブラスバンド部の部長に選ばれました。 それから一ヶ月ほどした或る日、 わたしはひとり夜遅くまで練習していて (かぎを持っているのが私だったので出来たのですが。) 気付いたら既に九時を過ぎていました。 さすがにもう帰らなくては。 私は音楽室と部室の片づけをし、かぎを閉め、玄関に向かいました。 871 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:28 こつ、こつ、こつ、こつ。 誰もいない学校って、とても静かなんですよ。 ほんとに何の音もしない。だから、自分の足跡が響いて、めちゃくちゃ怖いんですよね。 びびりながら廊下を歩いていたんですが、 いつからか、自分以外の足音が聞こえてくるような気がするんです。 いや、確かに別の足跡が聞こえるんですよ。それも自分の後ろから。 それで「やばい」って、全力疾走しました。ええ、必死で。 すると、もうひとつの足音もばばばって。 もう、恐ろしくて恐ろしくて。一心不乱で走りました。 それなのに、なかなか曲がり角が来なくて・・・・。 もしかしたら、永遠にこの廊下が続くんじゃないだろうか? 872 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:29 そう思いかけた矢先、やっと直線の終わりがやってきました。 ああ、助かった。 この先の階段を下りれば、すぐ宿直室だ。 私はほっとしながら、角を曲がり、階段を一段降りました。 その瞬間。 どん。 あっ。 床に叩きつけられ、気を失いつつある中で 私は見ました。 全く無表情の、Yを。 874 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/10 20:52 これで終わり? 意味わかんねーよ 875 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/10 21:04 ありうる話だけど、脚色っぽいのが... 実際、お為ごかし野郎は追い越されると本気で足引っ張るよ。 (優越感にひたりたいのに裏切ったな!)ってとんでもない事するんだよね。 他人を所有したいんだよ。 B! LINEへ送る - Part 23, 洒落怖 学校