お化けとかそういう雰囲気ではなく、明らかに人間の気配。
思い切ってドアを開けたかったが、怖くてできない。 つか、そんな根性、
もとからないし;; 結局、物音を当てないようにネコをかかえて部屋に
戻り、ふすまを閉め寝ることしかできなかった。 それでもネコはふすま越しに
玄関のほうを見てうなっていたけど。
結局、そんな毎日が続いたため、満足に寝ることができず3ヶ月で部屋を引き払うこと
にした。 体重も10キロおち、医者にも「相当ストレスたまってるね」と言われたので
元のアパートに出戻りする形になった。
で、またアパートの住人に挨拶してくことにしたんだがこっちが「短い間でしたがお世話になりました」
と挨拶すると、決まって全員、ネコの話をするんだ。
「このアパート、ネコとか禁止でしょ? なんで飼ってるの?」
「大家さんの許可もらわないとダメだよ」「大家さん、ネコのことで怒ってるわよ」とか。
一度も部屋から出してないのに。
去勢したから、大声で鳴いたことも一度もなかったのに。
で、最後の一人にさりげなく聞いてみた。「なんでネコ飼ってたの知ってるんですか?」って。
そしたら「『アパートのみんな』で交代で見張ってたから」と言われた・・・・
どうやら、毎日毎日交代で(なんと、大家の指示らしかった・・・)オレが帰ると
すぐにその日の『当番』が、ドアの前でずーーーーっと、見張りをしてたそうだ。
ドアポストからの『監視』もしてたらしく、それでネコを見つけられたみたいだった。
ネコのことで許可をもらわずに飼ってたオレも確かに悪かったが、それならそうと
一言言ってくれればいいのにと反論したら、「大家さんの指示だから・・・」と言う。
その後の話を聞いてみたらどうも、郵便物も「大家さんの指示」でチェックされてたらしい・・・
さすがに封筒破って、まではしなかったらしいが誰から来た郵便で、てのは逐一チェックしてたそうだ。
それを聞いて、もう一日とここにいたくない、と思い一週間後だった引越し予定日を無理矢理繰り上げ、
翌日引越しをした。
今ではもう、笑い話でしかないが、当時はホントにシャレにならんくらい怖かった話。