ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 17 > 古い記憶 2016/04/03 166 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/08/20 04:54 人間、大抵5歳くらいまで、 自分が生まれてきたときのことを 記憶しているそうだ、しかし年を重ね、 記憶の彼方に追いやられるらしい 私が、年の離れた妹が4才の時に、 「生まれてきたとき、どうだった?」 と訊いたところ、 「がんばってでてきたんだよ」 と 教えてくれたことがある それは怖くないが、いまの私の意識にのぼる 最も古い記憶を話してみる 167 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/08/20 05:05 私はまだことばを得ていない 両親と手をつなぎ、はしゃいで歩いている 愛情を感じている マンションの廊下を3人で歩いている 世界はオレンジ色に光っている 夕方だろうか 頭上のドアノブがガチャリと鳴る おおきなドアが開く 同時に私がかけ込む 玄関から廊下がはしり、リビングに通じている 私はリビングの突き当たりを見やる オレンジ色に輝く とても懐かしい 暖かい 愛しいものが見える 嬉しくなる 言葉にならない暖かさがこみあげる 私はそれに飛びついた とても懐かしく、うれしかった そこで 記憶は途絶える 168 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/08/20 05:10 親は次のように語る 「おまえ、小さいとき、家に帰ってきたらョ、 いきなり凄い勢いでかけ出して、 リビングからベランダにでる、 玄関から突き当りの窓ガラスにとびこんだんだよ ガラスはメチャクチャに割れて、しこたま驚いたぞ 幸いカーテンがうまくオマエをくるんで、傷ひとつなかった、 おまえ、ありゃ一体なんだったんだ?」 私にもわからない、でも、そこには大切ななにかがあった B! LINEへ送る - Part 17, 洒落怖 記憶混濁系