ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 24 > 合同庁舎 2016/04/15 256 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/20 22:00 九州南部の、いくつかの役所が入居しているとある合同庁舎。 隣接していた空地は、戦時中に空襲を受けた女学校の跡地、といった噂があったが、 この空地にスーパーマーケットが建てられた頃から、 合同庁舎に奇怪な事件が起こるようになった。 257 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/20 22:02 (続き) 入居している官庁の所長室に、ある日ふらりと見知らぬ女性が訪れた。昼間の事である。 所長はソファをすすめて、話を聞いたが、見たところ若そうな女性なのに、 「この近くには以前○○の工場があった」 などと、ずいぶん昔の話をするので妙な気がしていた。 所長は部屋から顔を出して、庶務係の職員に「お茶をふたつくれ」と、頼んだ。 すると、職員は怪訝そうな顔をして、「どなたの分でしょう…?」と訊いた。 何をわかりきったことを、と所長が部屋の中を振り返ると、 最前の女性はかき消すようにいなくなっていた。 所長室に入るには、庶務担当の前を通らなければならないのだが、 誰に訊いてもそのような女性は通らなかったとのことであった。 258 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/20 22:03 (続き) 同じ庁舎で、夜間二人の職員が宿直室に泊まりこんでいた時のこと。 布団をかぶって寝ていると、何者かが、布団の上を乱暴に歩き、 職員を踏みつけにして通って行った。 大勢の人間のようであったが、闇の中のことであり、 何者であるか確かめることはできなかった。 謎の行進はしばらく続いたが、やがてぷっつりと気配が消えた。 おそるおそる顔を出して見回してみると、部屋の中には二人以外誰もいなかった。 その間二人は生きた心地もしなかったそうである。 259 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/20 22:05 (続き) 最後の話は霊的現象としては少し疑わしい。 夜間、最終退庁者になった職員が、エレベーターで1階に降り、施錠して外に出たのだが、 忘れ物をしたのに気付き、中に戻った。 すると、当然1階に停止しているはずのエレベーターが、 なぜか最上階に上がっていたという。 B! LINEへ送る - Part 24, 洒落怖