ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 16 > 坪野鉱泉 2016/04/02 226 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:57 ~「音」の恐怖、潜入!坪野鉱泉~ 大学生になって初めての夏休みの時 俺は故郷である富山県に同郷の友人であるF川と帰省した ひさしぶりに帰った実家でまったりとしていたが 実は俺達には目的があった 心霊スポットとして有名な「坪野鉱泉」を探検する事だった 夜中の一時頃親にはきちんと話していたので 普通に家の前で懐中電灯とカメラを用意して待っていた 3分ほどしてF川がやってきたので、すぐに俺の車に乗り込み出発した 坪野鉱泉はかなり山奥にあり、本当に真っ暗な道を進んでいった そして目的地に向かう途中で第一の事件は起こった! その時CDをかけて運転していたのだが(ロッキー3のサントラ) 突然音楽が乱れ「ギュィィーーーー、ィィーー」 という奇妙な音が出始めた 運転していた俺は気持ち悪くなって「ちょっと、(CD)止めて」と言うと 227 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:58 F川がCDを出すとその奇妙な音は止まった 俺がF川に「何かCDに傷とかついとる?」 (すいません、その時を忠実に再現したいのでたまに富山弁を使用します) と聞くと F川は「いや、ついてないぞ」 と言うので、気持ち悪いと思いながらラジオに変えた そしてさらに奥深くへ入っていくと 街灯は一つもなく、広がるのは 闇!闇!闇!闇のみだった しばらく進んでカーブにさしかかった そして曲がりきり直線に戻ったとき 白っぽいモノが道の真ん中に落ちているのに気づいた 俺は「何だありゃあ?」と思い 車のスピードを緩めた そして近くまで来た瞬間! 急にその白いモノが地面を這う様な感じで 「ガサガサガサ」といった感じで横の草むらに入っていった 驚いた俺は「ネズミじゃねえか?」 とF川に言うとF川は 「違うって、だってネズミだったら、なんであんなにでかいんだよ」 俺は「それもそうだな、じゃあ何だろう」と思い、車をまた発進させた 228 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:58 色々あったがとりあえず目的地である 「坪野鉱泉」に到着した 今までも廃墟はいくつか行ったけど 本当に「気持ち悪い」と思った まず入り口から中に入ったが 奥は真っ暗で何も見えない とりあえずそこで一枚写真を撮った フラッシが光った瞬間 鳥の鳴き声の様なモノが聞こえた様な気がして 「変な音せんかったか?」 とF川に聞くと 「おお、キュゥウって聞こえた」と怯えながら言う 奥へ歩いていくと、奇妙な落書きが多く そっちも恐かったが なにより恐怖だったのが、F川には聞こえてなかったのか気にしてなかったが 俺は常に「ボー・・・・ボー」と汽笛の様な音が かすかに聞こえていたのがわかった そして俺達はかの有名なプール跡地についた そこで俺達は最大の恐怖を味わうことになった! 229 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:59 坪野鉱泉にはいくつか掟があるらしいが 1-自分の車は使わない 2-ドアを開く時に注意 3-1人になってはいけない 4-名前を言ってはいけない 等がある その中でも特に4番だけは守らなければならない と言うことを俺はこの体験を得て言いたい では本題にもどります プールについた俺達は 周りを回ってみることにした 変に暖かい風に警戒して 何もおこらないことを確認し プールの入り口まで戻った 少し恐怖に慣れた俺は、調子に乗り あろうことかワザと掟をやぶってF川の名を呼んだ 「帰るか!F川」少し大きめの声でその言葉を言い終わった瞬間! 後ろの暗闇の方で無理やり鼻をすすったような音で 「ジュル!ジュルジュル!ジュル!」という音がした その音で固まってしまった俺達が立ちすくんでいると 暗闇から俺達の前を白い大きなモノがスーっと 通り過ぎていった(これは間違いなく見た!) 固まりが解けた俺達は早歩きで ワザと別の話題を話しながら帰った B! LINEへ送る - Part 16, 洒落怖