ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 6 > 子供たち 2016/03/20 125 名前:うんこキング 投稿日:2001/07/03(火) 14:55 もう10年くらい前の話。高校生時代のこと。確かな時期は良く覚えていません。 俺の友人が廃墟の病院を見つけたって言うんで、夜2人で探索しないか?と言われました。 ようするに肝試しってこと。霊体験はなかったせいか、あまり怖いとは思わなかったんですね。 俺は引き受けて行くことにしました。 夜、チャリンコで現地へ。到着すると、何だかいかにも出ますよ、って感じの不気味な雰囲気。 周りには建物らしいものは見あたらないし、手持ちの懐中電灯がないと殆ど周りが見通せないほど薄暗い。 正面玄関は鍵が掛かっていたため、他の入口を探すことに。 非常階段を発見したので、そこから進入することにしました。 非常階段のドアも鍵が掛かっていたんですが、4階の入口が開いていたためそこから中に入りました。 まずは下から回ってみようと言うことで、そのまま1階まで降りてきて先ほどの正面玄関の所まで来ました。 すると、俺はなぜか寒気、というか気配というか、何か普通じゃない感じがしたんです。 友人も同様だったらしく、何か険しい表情。 「何かやばくないか?帰るか?」 なんて会話をしていると、正面の通路10mくらい先のドアが勝手にゆっくりと開いたんです。 しかも、電気が通ってないはずなのに、その開いたドアから青白い光が漏れているんです。 ・・・続く 126 名前:うんこキング 投稿日:2001/07/03(火) 14:56 ・・・続き そこから、たくさんの子供達が現れました。しかし、その子達は全員無表情、目は虚ろで顔面蒼白だったのです。 俺はすぐに悟りましたよ、奴らはこの世の者じゃないって・・・。 全員で20人くらい居たでしょうか。彼らはまっすぐ俺達に向かってゆっくり歩いてきます。さながらゾンビのように・・・。 「怖えぇ!逃げ逃げ逃げよう!」俺は内心そう思いましたが、金縛りにあってしまい動けなくなったんです。 それは隣にいた友人も同様でした。 俺達が立ちすくんでいる所に奴らはやってきました。 しかし、俺達の事は眼中にないような感じで、全員俺達の間を通り過ぎ、背後の正面玄関に向かって行きました。 俺は怖くて目を合わせることができませんでした。 やがて全員通り過ぎて奴らが居なくなった頃、金縛りは解けました。 恐る恐る背後を見ると、鍵が掛かってしまっている正面玄関のドアしかありません。 奴らの姿はどこにもありません。 しかし、間違いなく奴らは俺の背後に向かって歩いていったんです。 その後はどうやって逃げ帰ったのか、その廃病院はどこにあったのか、等は全く覚えていないんです。 いまいち怖くないかもしれませんが、俺達にとって死ぬほど怖かった体験です。 B! LINEへ送る - Part 6, 洒落怖