ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 18 > 子供の泣き声 2016/04/04 519 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/03 14:45 私が大学生の時のお話。洒落にならないっつーより哀しいかも。 その当時、母親が過労で倒れて入院。付き添いは私と父親が交代でしていた。 2週間ぐらいかなぁ、入院期間。その頃になると母親も体力・気力を取り戻し 医者にも「あと2、3日様子をみて異常がなければ退院できますよ」 と言われた時には、心底ホッとしたもんだ。ま、そんな話はさて置いて。 病室には一応、付き添いの人の為の簡易ベッドがあるんだが、いかんせん 消灯9時生活はキツイ。なもんで、よくロビーの喫煙所で漫画読んだりしてた。 ロビーは一階、母が寝てる病室は二階。でもって二階は東練と西練に別れてた。 母親の居るのが東。西は、長期の入院生活を送ってる子供が大半だったと記憶している。 <<つづく 520 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/03 15:03 >>つづき んで、夜とか結構泣いてる子供が多いんだ。やっぱ、長いこと家に帰れない つーのは大人でも辛いものがある。しかたないよな、と思うけどやはりここは 病院、あんまりにも煩く泣いてると看護婦さんがたしなめに行く。 「がんばろうねぇ、もう少ししたらおうちに帰れるから、泣かないで」 その日も、夜中に子供が泣いていた。凄い勢いで、てな感じじゃなくて シクシクシクシク・・・本当に哀しそうに泣いてた。ところでさ、病院に限らず あーゆう建物って割と音が反響するもんだが、その泣き声の主がすぐ傍に いるような、はっきりクリアに聞こえたんだよ。で、いつまでたっても 泣き止まない。不思議と看護婦のたしなめる声も聞こえない。おかしいなぁ、 などと思ってたら 「靴が無い」「おかぁさん靴がないよ」シクシクシク....「足が痛い」 「おかぁさん、足が無いよ・・・靴、はけないよ」 あー、足がないのか可哀相にな。そん時はそう思ったんだけど。 次の日その事を看護婦に話したら「いやぁだ。そんな子はいないわよ」 と、まぁお決まりの答えが。そんな事だろうと思ったよ。 洒落にも怖くも無くてすみません。 B! LINEへ送る - Part 18, 洒落怖