今回は、私がまだ22歳の会社員時代に体験した事をお話します。
当時私は、某求人誌を発行している会社のプログラマーで、2交代制
のシフトで仕事をしていました。
そんなある日のこと。その日はなぜか朝から頭痛がひどく、プログラ
ミングなどという細かい作業はとてもできる状態ではありませんでし
た。なので仕方なく上司に頼んでしばらく休憩室で休ませてもらう事
にしました。
それまで先輩から、
「昔まだ夜勤があったころ、夜勤の人用の仮眠室があったんだけど、
今は(もう夜勤がないので)気分が悪い人の休憩室になってるよ」
とは聞いた事がありましたが、実際に入った事はありませんでした。
管理部からカギをもらい、私は地下にあるその休憩室こと旧仮眠室に
向かいました。
それは畳3畳分くらいのスペースで、手術台のような小さなベッドが
真ん中にポツンとあり、その上には箱ティッシュがおいてあるだけで、
窓もなく天井も低い、なんともいえない部屋でした。
私はとりあえず入ってカギをしめて横になり、入り口に背を向けてシ
ーツをかぶって目を閉じました。
1時間ほどして目が覚めました。すると、なんだか入って来た時より
空気が重苦しいのです。季節は秋だというのに、室内が湿気っぽくム
ンムンして暑いのです!
「(…あ、やばいかな?)」