ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 8 > 無限地獄 2016/03/22 66 名前: 投稿日:01/09/07 02:07 無限地獄の話 江戸時代、中山道は沼田の辺の話し。 ある親子が(父親と息子)が街道を行くと、水たまりがあった。 ちち親は水たまりを避けずに足を入れた。「む、む、これは。。!」 水たまりは程よいぬるま湯で、脚を抜く事知らず。 抜く事をはばかるうちに、思わず両手を付いた。 「気持ちよく去りがたし」うっとりとしていう 子供は「てて殿、四つ這いは武士にありまじき仕種で候」 とたしなめるが、水たまりから両手足を抜きんとすると、たちまち 耐えようもない寒さが襲ってくる。 「ああ。。気持ちよし」と、つひには顔をば浸けるに及び、 その子、大声で助けを求めし由、 通り掛りの出家者、急ぎて寄り、父を抱き起こし苦心すれども かひなき候。 「ぬしのてふは無限地獄に落ちたなり、もはや甲斐なき事なれば、 我が元へつき、てふを供養したまへ」と説かれ、坊主になりけり。 B! LINEへ送る - Part 8, 洒落怖