牛蒡種(ごぼうだね)
837 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/01/25(月) 13:40:08.82 ID:onrHJkFz0.net[1/4]
あまり怖い話しではないですが・・・
これは俺が育った田舎町の話し。まわりは山に囲まれてる普通の田舎の町。
田舎ゆえなのか閉鎖的な町で就職も進学も家から通うのが普通だったんだけど、
俺はそれが嫌で、高校卒業して関東の学校に進学決めて田舎を離れた。
その田舎での話しなんだけど、そこで生活していた俺はさほど怖くはないが
他とは違う特色というか独特な一族がいたので話します。
「牛蒡種」(ごぼうだね) って聞いた事ありますか?ネットでググると出てきます。
自分が小さい頃は「憑き物」をあやつる一族って聞いてたんだけど、ググると「邪視」
の部類らしい。っていっても、近代その力はだいぶ弱まってると思うけど。
まず「牛蒡種」の話しをすると、その一族の祖先がその力を得て子孫は何もしなくても
その力を継承というか受け継いでしまうらしい。ただ、血がうすまるにつれその力も弱くなってる
みたいで、自分が小さい頃近所のおばあさんの後は、変な話しは聞かなくなった。
その力というのは、「妬み・嫉み」の感情を持って相手を見ると、見られた方は高熱を出したり
身体が痛くなったりと体調に異変が出ます。ただ、死なせるほどの事はないのと、相手が
その力を持つ者以上の立場だと効かないらしいです。
838 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/01/25(月) 13:40:42.70 ID:onrHJkFz0.net[2/4]
俺が保育園の頃おふくろが高熱で寝込み病院の薬も全然効かなかったので、親父が行者を呼んで
見てもらったら、「くらっとる」(憑かれてる)って言われて、親父がおふくろに心当たりはないかと聞くと
「そういえば最近、○○のおばあさんに庭の花が綺麗ねって言われた」○○のおばあさんは、近所に住む
牛蒡種の一族から嫁に来ていた人。とりあえず行者さんにお祓いを受けさせてる間に、親父がその
おばあさん家に怒鳴りこんでった。で、そのおばあさんに「いいかげんにしろ!」みたいに言ったらしい。
おばあさんは意識的にやってるわけじゃないけど自分の力は解ってるからか「っへ」って、少しおどけて
笑ったらしく、帰ってきてもブツブツ怒ってた。おふくろは、うってかわって熱は下がり起き上れるようになりました。
うちも、ちょっと特殊な一族で先祖に行者がいた家系なんで貰わないはずだったんだけど、おふくろは嫁に
来た身だからか、くらっちゃたみたい。元気になったおふくろに親父が「弱みを見せたり弱いと思われると
またやられるから強い気持ちでいろ」って言われたみたいだけど、怖くてしばらくは外には出なくなった。
年寄りがいる家は、「牛蒡種」の話し、誰が一族かって事は家族に聞かせるから知ってる人もいたけど、
町開発で、後から入ってきた人たちは知らない。
土地柄か、呪い・祟りの話しは普通に食卓で話題にあがってて、「どこどこの誰々さんがくらっとる」とか、
「あの家でまたやっとる」(別の憑き物の話し)とかよく聞いてた。子供なりに、厄除け魔除けの方法や
心の持ち方やなんか教えられてたから、俺は怖いというイメージはないけど、ある意味痛いなーと思ってる。
正直、呪ったり、念込めたりって簡単に出来るけど、その反動を考えるとやってはいけないって理解してる。
長文失礼しましたm(__)m なお、これ普通に実話で現実です。
839 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/01/25(月) 13:41:19.04 ID:onrHJkFz0.net[3/4]
これもあまり怖い話しではないですが・・・
これは俺が育った田舎町の話し。まわりは山に囲まれてる普通の田舎の町。
その田舎での話しなんだけど、そこで生活していた俺はさほど怖くはないが
他とは違う特色というか独特な家があったので話します。
「牛蒡種」の話しは先に書きましたが、そんな一族の末裔が暮らす町、
「呪い」「祟り」「復讐」「信仰」と生活の中に普通にありました。
「妬み・嫉み」とささいな事で人を陥れるような人もいます。その人にとっては
ささいな事ではないかもしれませんが・・・
「犬憑き」(憑き物)って聞いたことはありますか?憑き物の一種だと教えられてました。
やり方は、真似する人が出てくると嫌なんで、簡単にしか書きませんが、犬を餓えさせてから
ゆっくりと何日もかけて棒でたたいたりしてなぶり殺しにするらしいです。(注意:これだけでは、本人に
その犬の恨みが行くだけですから、真似すると全部自分に返ってきますからね!)
そうして、犬憑きの力を手に入れて、相手を呪う。そんな事をしていた家がありました。
先の「牛蒡種」の話しの中で少し出ましたが、「あの家でまたやっとる」(別の憑き物の話し)は
この話しです。その家は有名で(年寄りがいる家では)、犬の嘆きのような断末魔の叫びのような鳴き声が
聞こえると「あの家でまたやっとる、次は誰を・・・」って言ってた。だから、小さい頃からあそこの人には
愛想をよくしてきちんと挨拶しなさい。ってよく言われたものです。誰を呪ってたのか、誰が呪われてたのかは
解りませんでしたが・・・
人を呪ったりすれば、全て自分に返ってきます。今現在高齢ながら生きてはいるみたいですが、気が触れてるらしく
その手の病院に入ってるらしいです。幸いな事に、そこでは「犬」をどうこうできない状況にある事です。
長文失礼しましたm(__)m なお、これ普通に実話で現実です。