袋はたくさんあり、中にそれぞれ虫が入っている様です。
なんということか!!
早速、何という虫か調べられましたが、条虫(扁形動物)の幼虫らしいのですが、
何の幼虫か、さっぱりわかりません。この虫は、恐ろしいことに、幼虫でありな
がら、人の体内で分離して増えているようです。
日本で当時4例目、芽殖孤虫出現す!!!
どこから来たのか、幼虫は人の体内に入り、人固有の寄生虫でないためか成長せ
ずに皮下をさまよい、そして自分の周囲に水の入った袋を作り、中で植物が発芽
するように枝分かれして増殖し、増えた幼虫はまたさまよい増殖する。
治すには、一匹残らず手術で取らなくちゃいけませんが、すでに大変な数だった
らしく、残念なことにその患者さんは亡くなってしまいました。
化け物……
ヒトを喰い尽くす虫と書きましたが、実際に人を喰っているわけではないと思い
ます。しかし、増殖する虫が全身を這い回れば、大変な臓器出血か臓器不全を引
き起こすのは必定で、間違いなく命が危ない疾患です。
1990年、50年近い沈黙を破って、芽殖孤虫は忽然と東京に現れました。
さまざまな感染経路が考えられ調査されたそうですが、結局、虫の正体も感染経
路もはっきりしないまま、今日を迎えています。
その後、報告はありませんが、次はいつどこでこの虫は現れるのでしょうか?
感染経路が分からない以上、あなたでないと、誰も言えないのです……