ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 31 > 誕生日と命日 2016/04/22 292 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/21 22:52 実家のじぃちゃんが危篤のとき、嫁の出産予定日とじいちゃんの山場が一緒だった ので、駆けつけて最後を看取る事が出来なかった。 俺はじぃちゃんッ子で大変可愛がられたんだけど、90歳を過ぎた大往生だったし、 親類一同ほんのりした雰囲気で「やっとじぃ様も逝くか」なんて感じで「お前は 初子の誕生を見届けろや~」ってお言葉もあったのでそれに甘えた。 そのまま予定通りに「子供の誕生と、爺さんの命日が同じ」なんて有りがちな 展開にはならず、20時間の難産の末、一日違いで息子は産まれた。実家は日帰り できる距離なので「判ってれば爺ちゃんを看取ってから戻ってきて…」なんて チョッと悲しかった。 293 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/21 22:53 今年4歳になる息子になんとなく問いかけてみた。 「ママから産まれてきたときの事覚えてるかい?」「うん。暗いトンネルの 中を光に向かって出てきたんだよ。」息子は無邪気に答える。ほほぉー、 幼児が出産のシーンを覚えてるってのは本当だったんだ。すげーな、おい。 他にどんな事おぼえてるんだろう?そう思いつつ「ママはすごい大変だった んだよ。まるまる1日くらいかかっちゃったんだ。」果たして子供に時間的な 概念があったのだろうか?「うん。僕も一生懸命出てこようとしたんだ。」 おぉ?結構正確に覚えてるものなのか?そう思ってると息子が続けて言う。 「だけどね…」えっ? 「おじいちゃんが僕を引っ張って出させてくれなかったんだ。」…じぃちゃん… B! LINEへ送る - Part 31, 洒落怖