ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 24 > 連れて行くよ 2016/04/15 26 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/13 22:21 知り合いの看護婦に聞いた話。 彼女が勤務していたのは個人病院。ターミナルケアの老人が 半数を占める病院だったそうだ。 ある夜、彼女の担当している病室からナースコールがあった。 呼び出ししたのは老婆。痴呆が進み、ほとんど植物人間状態の 患者だった。 「どうしたの?おばあちゃん」 彼女は耳元で声をかけた。すると、「 ○ ○ さ ん 、あ ん た も 連 れ て く よ 」 その老婆は、瞼をかすかに開けて、静かに呟いたそうだ。 「何?おばあちゃん、何て言ったの?」 彼女は良く聞き取れず、もう一度訊ねた。 すると、老婆はもう一度呟き、完全に眼を閉じたそうだ。 27 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/13 22:22 ○○さん?彼女は聞き覚えがあった。 老婆の見舞い客の一人に、その名前の中年女性がいたことを思い出した。彼女の危惧していた通り、翌日老婆は亡くなった。 それからしばらくして、ナースルームに老婆の息子夫婦が折り菓子を持ってきた。 案の定、息子の奥さんの名前が○○さんだった。 彼女は病院を去ろうとする奥さんに、老婆の最後の言葉を伝えるべきか迷った。 それは非常識だし、縁起でもないことだったので、結局言えなかったそうだ。 一週間ほど過ぎたある日、彼女は救急当番のシフトについていた。 深夜ナースルームで待機していると、コールサインが鳴った。 救急車が到着し、緊急治療室に一人の女性が運ばれてきた。 なんと、あの○○さんだった。 28 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/13 22:23 彼女は姿を見せない研修医を呼びに、休憩室に走ったそうだ。 「急患です。急いでください」 彼女は休憩室の扉に手をかけて呼びかけた。 そして扉を開けた瞬間、彼女は失神したそうだ。結局警備員に起こされて、彼女は意識を取り戻した。 一時間近く気を失っていたそうだ。 その間、○○さんは心臓疾患で亡くなった。 新人の看護婦と研修医の医療処置がどうだったのか分からない。 ただ、彼女は自分のミスだったと感じたそうだ。 研修医も待機中に寝入ってしまったと、彼女にだけ告白した。 実は金縛りにあっていた、と。 さて、彼女が見たものは何だったのか。 B! LINEへ送る - Part 24