ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 22 > 遺体安置所 2016/04/08 475 名前:アサヒ 投稿日:02/11/21 19:46 10年以上前ですが、週刊誌に載っていた話です。 こわいけどほっとする話。 -- ヨーロッパのどこかの国(忘れた)での話です。 ある女子大生が、恋人と喧嘩をし、お酒を飲んだ挙句睡眠薬を大量に飲み 昏睡状態になり病院へ担ぎ込まれました。 病院で処置するも、意識はもどらず、そのまま息を引き取りました。 そして、遺体は解剖されることになり、一時的に遺体安置所に置かれるのですが・・・ 事件はそこで起きました。 遺体安置所に一人、ガードマンの男がやってきました。 彼はただ見回りにやってきただけでした。しかし、 安置所の中を見ると、そこには若い女性の遺体が一体置かれています。 遺体に外傷はなく、息を引き取って間もないので、肌はまだ血の気を帯びています。 ここが遺体安置所でなければ、たいていの人が彼女を眠っているものと思ったでしょう。 その若い女性の遺体を見て、男は心から美しいと思いました。そして・・・・ 遺体は若い女性で、美しく、まるで眠っているかのように無防備だ。しかも当然衣服は着けていない。 男は、あろうことか遺体に欲情してしまったのです。 476 名前:アサヒ 投稿日:02/11/21 19:49 続き -- 遺体安置所の内側から錠を下ろすと、男はついに遺体と行為を始めてしまいました。 人の道から外れた行為、そう考えると興奮はより増したことでしょう。 やがて、男がクライマックスを迎えるに至った、まさにその時 「うぅ・・・・」 と、遺体が微かなうめき声を上げます。 ギョッとした男は動きが止まります。 そして次の瞬間 グググググッ 遺体が起き上がったのです。そしてうつろな目で男を見据えています。 男はもうとにかく驚いて、まる出しのものをしまうのも忘れて安置所から飛び出し 廊下に出て絶叫します。言葉にならない奇声を発し続け、発狂したかのような騒ぎだったそうです。 騒ぎで大勢人が駆けつけて、次第に事の顛末が明らかになってゆくのですが・・・ 477 名前:アサヒ 投稿日:02/11/21 19:52 続き -- 遺体の彼女は、昏睡状態で意識が戻らないまま心停止となり、 医師に死亡と断定されますが、その時点でいわば仮死状態だったようです。 しかしそうとは気づかれないまま、そのまま遺体安置所へ運ばれ、解剖を待ちます。 そして安置所で事に至るのですが、そこで受けた性交の刺激によって、意識が戻ったということです。 ガードマンの男は、もちろんその場で逮捕され、刑務所行きとなりましたが、 被害者であるはずの女子大生と、その家族は、「あのまま安置所で何も起きなかったなら 今ごろ死亡とみなされたまま解剖されていた。どんな形にせよ彼は命の恩人」として 男の刑を軽くしてほしいと要請しているということです。 B! LINEへ送る - Part 22, 洒落怖