ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 9 > 鏡の中 2016/03/23 840 名前:これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない 投稿日:02/01/22 18:42 これはだいぶ前のことなんだけどね。あんま怖くないが。。。。 池袋に住んでいた友達と経験したことなんだ。池袋という土地は繁華街を離れると急に田舎じみた様相を見せる。 カラスがないて土塀にとまってるあたり、ここが東京だという事すら 忘れさせる。いいかえればずっと昔から変わらない場所。そういう場所が おおいのは理由がある。 工事できないからだ。 なぜ? 友人は怖い話しが好きだが幽霊は信じない。結構おおいのか少ないのか、、 とにかくそういうヤツだった。当然のごとく全国各地とは言わないが東京周辺の 幽霊スポットは全部周っていた。何度か誘われたが私は霊感が強いほうなので (霊能者レベルではない)そういう行為が楽しいだけのものでは無いと知っていたので 断り続けた。しかし、いさめるべきだったのかもしれない。だがあの頃のあいつは なんかこう、、 関わりたくない空気を持っていた。すでに憑かれていたのかもしれない。 しかし、大学卒業間際にそいつが家に遊びこないか?と誘われ無碍にもことわれず 酒を購入しブラっと出かけた。そいつはやや青ざめてにやにやと出迎えた。 「おう、来たな」俺はこいつの家が池袋にあると知っていたが場所はしらなかった。 だから先を行くそいつのあとをとぼとぼ歩いた。 カラスが鳴いた。日はかげりすぐ沈んだ。 841 名前:これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない 投稿日:02/01/22 18:44 繁華街をはなれ路地裏、、長い墓地の横の道を歩く。 いいようのない悪寒が俺をつつんでいた。「ここだ。」私の悪寒は限界にたっし 震えた。そこは夕闇に浮かぶ廃屋だったのだ。 「ここどこよ?」「肝だめし!ここ東京最後の幽霊スポット!」 私はあきれた。友人にかつがれて連れ出されたのだ。 しかし、ここで逃げ返すのも格好悪い。。そこは元は個人病院だったようだ。窓ガラスは割れ心ない暴走族の 書きなぐった落書きが白い壁に赤い字で乱雑に書かれている。 「夜露死苦」。。 恥かしい落書きだ。 中に懐中電灯をつけて入る。友人の顔は嬉々としている。 私は悪寒がたえまなく襲った。、、なんでこいつ平気なんだ? 友人はいろんな部屋を観て廻った。 大方の家具はなくなっていた。 暗い部屋に倒れた椅子がぼんやり見える。注射器の破片が 妙に不気味だ。 友人が二階にあがる。!「床ぬけるかもしれんから 俺はいかんぞ!」俺はそう言った。友人はそれを聞くと笑った。 笑いながら上がっていった。俺は無償に腹がたったが、ひとり残される 怖さのほうが勝っていた。友人が笑っている。。 あのやろう。。。 私は時計を見た。??七時に入ったはずがすでに九時を廻っている。 こんなにいた覚えないけど。。。すると上で話し声が聞こえてきた。 842 名前:これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない 投稿日:02/01/22 18:48 あれ?誰かいたのかな?1人いることに耐えれず、私は二階へ上がった。 二階は左右に病室が続いていた。まっすぐ廊下が伸びている。暗かった。 話し声は暗い廊下の奥から聞こえていた。一瞬ぞっとした、友人が 廊下の奥に背中を向けてたっているのが暗闇にぼんやり見える。 話し声は以前続いていた。 「ええ、、、、、です。」「ああ、そうか、、」声は友人だけだ。 どうやら廊下の突き当たりにある鏡に向かって話しているようだ。 驚かそうとしてるんだ。。と思いつつもその異様な光景に俺はいたたまれ なくなった。「、、、だよね。怖がってんの。ばかみてぇえええ」どうやら 私の悪口を言っているようだった。俺がひっぱって帰ろうと近づいたら 突然友人が笑い出した「あはははっはははははははははは!」突然の 爆笑に俺はどきっとしたが乱暴に友人の肩をつかみ振り向かせた。 次の瞬間凍りついた。私を振りむいた友人は 無表情で白目をむいてよだれを垂らしていた。 その肩越しに見える鏡。そこには爆笑する友人が私を睨んでいた。俺は悲鳴をあげた。。 なぜなら、、鏡の中の俺も爆笑していたからだ。 それからよく覚えてないが友人の手をひっぱって出たようだ。 そいつはそれ以来学校に来なくなって、四年の卒業を間際にして学校を やめた。消息は不明。 でも、たまに鏡を見ると後ろの椅子に座ってたりする。 B! LINEへ送る - Part 9, 洒落怖