ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 19 > 鳴らない電話 2016/04/05 523 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/20 18:40 10年くらいまえ家の居間で、家族みんなでテレビをみていた。 晩御飯食べたあとだから八時頃か。 当時小学生だった弟が急に立ちあがり、電話に向って歩き始めた。 弟は自分から誰かに電話するようなことはまずなかったので、誰に電話するんだろう、と家族みんなでなんとなく弟の方に注意をむけていた。 すると弟は受話器を取ると番号も押さずに誰かと話し始めた。 「え!? そうですか。はい」 弟はそれだけ言って受話器を下ろし、こちらに向いた。 「おばあちゃんが死んだって」 僕らは慌てたが、祖母のいる病院に念の為に電話してみると、ついさっき、それも5分くらい前に息を引き取ったと告げられた。 病院の事務員のほうが驚いていた。これから電話差し上げようとしていたのにと。 僕らはなにがなんだかさっぱりわからず弟を問い詰めたが、やつはきょとんとしてこういった。 「だって、電話が鳴ってたのにだれも出ないから僕が出ただけなのに」 もちろん僕らは誰も電話のベルなんて聞いてない。 それで誰からの電話だったのかと聞くと、 「わかんない。知らない女の人の声で『おまえのおばあさんが死んだよ』っていわれた」 我が家ではそれ以来弟が電話を掛けようと立つたびにビビリます。 B! LINEへ送る - Part 19, 洒落怖 電話