ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 36 > のっぺらぼう 2016/04/27 418 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/05 02:05 小さい頃よく熱をだして寝込むことが多かった。 熱でうなされると、毎回おなじ夢を見て目が覚める。そいつが怖くて怖くて、 いつも布団の中で泣いていました。またあいつがくる、おびえながら眠りにつく。 その夢は「のっぺらぼう」 山の形のような輪郭、髪の毛もなく、そしてどういうわけか柔道着みたいな着物を着ている。 2段ベッドの上に寝ていたんだが、そいつはいつも決まって天井を歩きながら向かってくる。 飛び起きてフラフラと泣きながら親のもとへ行く。親父は「大丈夫か?」といわず卑屈な笑い声を上げながら 「夢に決まってんじゃねーか(笑」といわれた。 うちの親父はちょっとおかしい人物で、普段から抱き寄せるという事をしない人で 子供心にすごく傷ついた。 しばらくうなされるたびに、「のっぺらぼう」は現れ、おどかしに来た。 419 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/05 02:05 ある日、また熱をだした。「今日もくるのかな?」とか考えつつ寝りについた。 明け方近く、汗びっしょりで目が覚めた。布団から起き上がって半分寝てる状態で、 ボーとしてた。ぱっと見たら「のっぺらぼう」が天井を歩いてこっちへ向かってきた。 ふざけんな!と思って、のっぺらぼうの顔面におもいきりパンチを入れた。顔をに拳がめり込む感触があった。 のっぺらぼうは逃げるようにかき消えていった。 小学5年の時だった。それ以来、のっぺらぼうが夢にでる事はなくなった。 B! LINEへ送る - Part 36, 洒落怖