洒落怖超まとめ

厳選じゃない、完全網羅のまとめサイトを目指しています

ノックの音

   

高校生の時に毎年ある学校行事で起こった体験。

僕らは、そこそこ広い部屋に当たり前だが男女別5人組みで泊まっていた。
事が起こったのはその行事の最後である3年生の最終日。

本当の最後なので男子約20名が1部屋に集まり朝まで遊ぼうという計画を立てた。
部屋にはテレビやビデオデッキに電気ポットもあり、朝を迎えるのには十分な環境が整っている。
先生の見回りが無くなった隙に集まり、トランプや桃鉄などで暫く過ごしたり
静かにやる「たけのこニョッキ」などでアホな思い出を飾っていた。

そんな事をして夜も3時を回った頃。とても弱々しい音で「コン、コン」とノックされた。
僕らは「やべぇ!先生だ!」と思い蜘蛛の子を散らす様にベッドやクローゼットの中に隠れたが
マスターキーを持っているハズの先生は一向に入って来ない。
それ所か、さっきと同じ弱々しい音で「コン、コン」とノックしている。
「もしかしたら先生じゃない?」
そんな疑問を全員が持ったのかお互いの顔を合わせる。
その間もノックはやまず、勇気のあるヤツがドアを開けようとしたが全員が全力で止めていた。
その後も一定の間隔で鳴らされるノック音に僕ら男子はただただジッと身を寄せてやむのを待っていたが
自分は初めての霊体験(?)にビビまくりベッドの上で眠るように気絶した。
起きると何故かソファーに移動していた上に部屋には同室のクラスメイトしかおらず
昨晩の事を問いただしたが答えてくれなかった。

霊だったのかすら怪しいが、ノックの仕方があまりにも不気味だった。

 - Part 209, 洒落怖