洒落怖超まとめ

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ポスター

   

614本当にあった怖い名無し sage 2010/12/07(火) 01:35:17 ID:/eQVrHjN0

厨房の時の修学旅行のときに、東京タワーのお土産屋さんである有名アーティストのポスターを買った。(十数年前に死んだロックアーティストといえばわかるだろう)
いまも部屋に飾ってあって、とても大切にしている。
それと同じポスター(以下①)一枚と、もう一枚の違うアーティストのポスター(以下②)を買った友人の話だ。

友人はオカルトが好きで、地元の心霊スポットを総ナメしたと自慢していた。
もともとすこしだけ霊感があって、夜家の玄関の前でティッシュに火をつけて遊んでたところ、その火と友人のすこしの霊感に霊がよってきたそうだ(友人(以下A)の友人(以下B)、除霊ができるほどの能力者曰く)
Bに除霊をしてもらい、Bが突然もう疲れたといって、Aに全ての能力を与えたのだという。
それからはお盆には死んだ893の親父が帰ってきてるからだめ、と遊びを断られたりする事が多くなった
その与えた能力のレベルが高いみたいで、人をみると守護霊やらなにやら見えるそうなのだ。
物をみても、何かみえるときがあるという。押入れだったり窓ガラスだったり。

ある夜にAの部屋で私と2人でPSPをしていたら、いきなり私に
「ゲームの電源落とせ」
と言ってきた。ゲーム画面をみながら私はハァ?といって反論しようとすると
「こっちみんな!電源落としてなるべくこっちみないで立て。外行くぞ」
と。
何回かこういうことがあったのでここは素直に聞き入れた。

外に出て、振り返るとAが誰かに電話をしているみたいだった。
その電話をしている顔と声にとても怯えている感じがあって(普段滅多に怯えることなんてない)、なにかとんでもないことが起きたのかと思って、半分gkbr半分wktkしてAの様子をみていた。

五分くらいしてBがやってきて(電話の相手はBだったらしい)、また家の中に入っていって、Aの部屋にはいっていった。
ABどちらも壁にならんで貼られている①.②のポスターを凝視していた。
私はそこまで霊感が強くないが、気配は感じるようで、部屋がとても寒く感じたのを覚えている。

616本当にあった怖い名無し sage 2010/12/07(火) 01:55:05 ID:/eQVrHjN0

A「...みえるか?」
B「うん、またみえるようになってる。おまえに全部あげたのにw」
A「これはまずいよな?特に②」
B「まずい。燃やすとかの話じゃまずすまないな」
A「①はどう?」
B「そっちはちがう。悪い霊じゃない...えっ」
A「えって?」
B「...ポスター本人がみえる」
A「ハァ?」
B「よっぽどおまえ大事にしてたんだな、①のおかげで②がおさまってるようなもんだぞ」

と、ここでなにもみえなくてただ寒い私が状況説明を請うとBが
B「②にポスターがみえなくなるほど憑いてる。数も数だけど、たちが悪いのしかいない」
と。
霊がみえないのが歯痒かった。
そこで、一時しのぎということで、BがA、B、私の三人の血と涎と墨をまぜて筆でなにやらノートの切れ端にお札らしきものを書いて、ポスターをまるめてその上からお札で巻いた。
3日以内に除霊するぞ、というとBはポスターをもって帰っていった。

そして、次の日にBにAと私が呼び出されてBの家にいった。

618本当にあった怖い名無し sage 2010/12/07(火) 02:16:23 ID:/eQVrHjN0

Bの家に行くと、Bの家の和室に暗幕がはられ、ポスターが壁につるされ、テレビでよく見るロウソクやらがあって、ひとり私はwktkしていた。

家の人はいなく、遅れてBのおばあちゃんだというひとが来た。
おばあちゃんも地元ではそこそこ名の売れた霊能者ならしく(転校生の私はよくしらなかった)、今回の除霊をBに任せられたそうだw

私とAとB三人は、決して目を開けずに正座をしていろとおばあちゃんにいわれた。

間もなくして、除霊が始まった。

開始後間もなく、お札を書くために血をとった傷口が焼け付くようにいたくなってきた。
あたまが割れるように痛かった。
突然Bが発狂してどさっという音がした。え?と思い目を開けようとすると
「開 け る な ! ! ! 」
と、Bのおばあちゃんに叫ばれた。というか頭に直接入ってきた気がした。
その後はよく覚えていない。気がついたら除霊が終わっていた。
間もなくして救急車が呼ばれBが運ばれて、Aの家でBが亡くなった事を知らされた。

私とA2人だけが許可され、Bの葬式に参列した。
Bの葬式は、異常だった。
なにがどうか記憶が曖昧なので書けないが、とても異様な光景だったことは覚えている。

あのあと、②のポスターは近くの神社だか寺だかに納められたとAから聞いた。

あのときなぜBは発狂したのだろう、と思いAに聞いて見るとBは目を開けたんだと思うといっていた。
私はおばあちゃんが唱えるお経しかきこえなかったが、Aには頭の中に延々と高い声から低い声で話しかけられていたそうな。

あのとき目を開けていたらどうなっていたんだろうと、私の人生の中で最初に起きた洒落にならない事件でした。

B、安らかにお眠りください。

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