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吹雪の日

   

421 本当にあった怖い名無し sage 2005/05/15(日) 15:46:39 ID:trBMyEZ40
夏も怖いけど、冬もおっかねどー。

吹雪の日って、昼間でも暗いの。
その日も昼前から吹雪いてて、昼ごはん食べてテレビ見ながらコタツに入ってひっくり
返ってたら、3時前にはかなり暗くなってたのね。
父親は仕事に行ってるし、母親は買い物に出掛けて、家の中は当時消防の漏れ一人。
蛍光灯つけなきゃなー、と思ってたんだけど、コタツから出るのがおっくうで。
そんで、寝転びながら、蛍光灯をみあげたの。何の気なしに。
蛍光灯からヒモがぶら下がってるんだけどさ、そこに黒いぶつぶつしたのがくっついて
たのよ。
うわ、クモ!とか思ってさ、いや、思ったんだけど、やっぱりおっくうでコタツからは出な
かったのね。
でも、クモにしては形がおかしいんだよね。テレビのチラチラする明かりで、じーっと観
察してたんだ。そしたらさ、

顔なの。
真っ黒い小さい顔。それが20センチくらいの蛍光灯のヒモにびっしりたかってたの。
「あ゛ー」って感じで口を開けて。

怖いというより不思議で不思議で、アレはなんだろ?なんであんなもんが蛍光灯のヒモ
に?なんて考えてたら、ヒモの先端の顔がぽとん、と垂れたの。
そしたらそれに続いて、黒い顔がぽとん、ぽとんって垂れはじめたんだよ。
汚い雫が、ヒモを伝って垂れてる感じ。
うげっ、と思ってさすがに起き上がったんだよね。
コタツが汚れる!と思ってさ。
でも、コタツの上はなんともなってないの。
もう一度見上げたら、黒い顔は落ちて来る途中でふわーっと消えていたんだよね。
消える瞬間、なんとも言えない表情してさ。

最後の一個が消えるまで、なんとなく見守ってしまった。

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